今回はステンカラーコートについて。
今までステンカラーコートについては色々記事を書いてきましたが、今回は「色」に特化した記事です。
一概に「色」と言っても、コーディネートしやすい色、季節感のある色、ビジネスコートに見せない色などなど様々あります。
ステンカラーコート以外の洋服についても応用が利く「色」のお話し。
ステンカラーコートとは?
ステンカラーコート最大の特徴は「襟」です。
後ろ襟が高く、小顔効果が強いためスタイルを良く見せてくれるコートになります。
また、比翼仕立て(閉じるとボタンが見えない)で装飾も少なく、シンプルな作りだということも重要。
要は「スタイルを良く見せてくれるシンプルなコート」であり、初心者から上級者まで愛用される万能アイテムです。
昨今アウターとしてのトレンドはチェスターコートですが、ステンカラーコートは定番アウターとして確かな地位を築いております。
ステンカラーコートはビジネスシーンでも良く見るコートなので見慣れている人も多いでしょう。
逆に言えば、私服で使う際にはビジネスイメージを消すことが重要になります。
ステンカラーコートの色問題
それでは本題にあたるステンカラーコートの色について。
ブラック、ネイビー、ベージュ、グレー、カーキが主なカラーですのでそれぞれ解説していきます。
コーディネートにおいて最も万能な「ブラック」
ブラックはメンズファッションにおいて切っても切れない関係の必須色。
「初心者は悩んだらブラックを選ぶべき」と言い切れるぐれい扱いやすいカラーです。
それぐらいコーディネートの際に万能な力があります。
勿論ステンカラーコートも例外ではありません。
例外ではありませんが・・・1つ注意したいのは「ビジネス感」
元々、ビジネスシーンで活躍するステンカラーコートですが、ブラックはそのイメージを加速させます。
そのイメージをコーディネートで上手く払拭出来るかどうかが鍵でしょう。
逆に言えば、ビジネスとカジュアルで兼用することも出来なくはない(推奨しているわけではありません)ので一石二鳥と考えることも出来ます。
おすすめの季節は冬。
春だとやや重すぎるでしょうし、季節感がありません。
艶が良く分かる「ネイビー」
ネイビーの良さは「艶」が強調されることにあります。
同じ商品のブラックと比べてみると一目瞭然で艶が全く違うものです。
艶があるとないのでは高級感に雲泥の差があります。
ウールは高級であればあるほど繊維が細くなり艶が増すもの(その代わり脆い)。
であれば、艶が良く分かるネイビーはその点においてメリットが多分にあるわけです。
とは言え、上記はあくまで「ウール」素材のステンカラーコートの話し。
ステンカラーコートと言っても使われる素材は色々あるので一概には言えません。
艶以外の良さとしてはブラックに比べて「ビジネス感」がやや薄れること。
重さも消えるため、ネイビーを好んで使う人も多いですよね。
そんなネイビーのデメリットは安直さ。
「艶も出るし、重さも消える」と洋服を多少でも知っている人はネイビーのメリットも重々承知しています。
だからこそ、洋服に興味が出てきた段階でネイビーを選択する人が増えるので、そこに安直さを感じる人もいるでしょう。
人の考え方は千差万別で完璧なものなどありません。
なのでこういう考えの人もいるよって話し。
おすすめの季節は冬。
ネイビーはブラックと似ているのでおすすめの季節も同じです。
最も春らしさがある「ベージュ」
色と季節は相互関係にあって、季節感を間違えない色選択がコーディネートにおいて重要です。
そんな季節感ですが、春において最も役立つのがベージュ。
そもそも、アウターのメインは冬であって春ではありませんよね。
特にロング丈となるとその傾向が顕著です。
なので春に着ていても自然なアウターは意外と多くありません。
アウターを着た方がオシャレに見せやすいものですが、春はアウターを着にくい。
そんな時に役立つのがベージュのステンカラーコートです。
春に着ていも違和感がありませんし、極々自然。
おまけに季節感も出してくれるのでコーディネートにおいて有用です。
デメリットとしてはやはりビジネス感。
ブラックと同じくベージュも多少のビジネス感が残るもの。
コーディネートでそのイメージを払拭する必要があるでしょう。
おすすめの季節は勿論春です。
春のステンカラーコートと言えばベージュがベストでしょう。
意外と難しい「グレー」
パンツやトップスでなら何てことのないカラーですが、アウターとなると意外と選ぶ人が少ないのがグレーです。
とは言え、あくまでグレーなので奇抜な色でもありませんし、そこまでコーディネートが難しいわけでもありません(やや難度は上がる)
だからこそ差別化に持って来いです。
グレーと言うとブラックとホワイトの中間色ですが、どっち寄りなのかで難易度は雲泥の差です。
↓白に近いライトグレー
↓黒に近いチャコールグレー
片やホワイトに近い「ライトグレー」
片やブラックに近い「チャコールグレー」(ダークグレーも黒に近い)
です。
2つとも括りとしては同じグレーですが、こうして見比べると同じ色とは思えませんよね。
このようにグレーは明るさによって大きくカラーが異なります。
明るければ明るいほど難しいので差別化が進み
暗ければ暗いほど簡単なのでコーディネートしやすいです。
おすすめの季節は冬です。
みんなが黒系のコートを着る冬にこそグレーで攻めたいところですね。
ミリタリー感のある「カーキ」
ここまで述べてきたカラーとは一線を画すのがカーキです。
カーキがもたらすイメージは絶大で一気に「ミリタリー感」を演出してくれます。
なので全くビジネス感がなくなるのがメリットの1つ。
そしてもう一つのメリットはクリーンミリタリーであることです。
ミリタリーテイストのものはどうしても「男臭い」「軍マニア」といったイメージが付きまといます(それが悪いわけではありません)
ですが、これはあくまでステンカラーコート。
ステンカラーコートの持つフォーマルさがミリタリー感を中和してくれるため、コテコテのミリタリーではなくクリーンミリタリーの印象に。
そうなるとコーディネートしやすいもので、コテコテのミリタリーのような1部にとことんウケるものではなく、万人にウケやすくなります。
おすすめの季節は秋です。
春にも対応可能。
フランス軍 ステンカラーコート
フランス軍ステンカラーコートなんて、まさにクリーンミリタリー。
おまけにとても安いので持ってない人は買って損なしです。
写真のように太いパンツで合わせるのではなく、細身のパンツと合わせると良いでしょう。
軍物は選び方さえ間違えなければ、ユニクロ以上に安価で高品質な物があります。
このコートは春や秋におすすめ。
以上。
ステンカラーコートの色についてでした。
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