一生買い物や旅行、ファッションを楽しむために「今」できること

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「健康寿命」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

 

普通に旅行が出来て、普通に買い物が出来て、普通に生活が出来るのがいつまでも続くものだと思っていませんか?

 

そんなこと全く考えたこともない、という方はぜひこの記事を読んで、少しだけ自分の体について考えてみてください。

健康寿命とは?

 

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健康寿命とは、「健康上の理由により日常生活に制限がかからない状態で生活できる期間」のことです。

 

その健康寿命と平均寿命との差が、上記の図から分かる通り男性だと約9年、女性だと約13年もあります。

これが平均ということは、つまりこのデータよりもさらに早く健康寿命を迎える方もいるということです。

 

特に不健康な食生活や運動習慣を送っている自覚がある方は、その可能性も高まってしまうかもしれません。

 

ほとんどの方がまだ先のことでイメージがわかないかもしれませんが、このデータを見る限りだと、自分には無関係なことだと一笑に付すことは出来ないのではないでしょうか?

 

健康寿命が尽きる理由にも様々なものが考えられます。

 

参照するデータによって割合は少し変わりますが、健康寿命が尽きる理由は主に

 

・脳血管疾患

・骨折、転倒

・認知症

・高齢による衰弱

・関節疾患

 

の5つが多くを占めています。

 

このうち、特に骨折、転倒、衰弱、関節疾患の発生に関しては生活や運動習慣でかなり確率を下げられることが期待できます。

 

ほとんどの方が健康な状態で寿命を全うしたいと考えると思いますが、70代以降で充実した楽しい日々を送るか、寝たきりで残された余生を周囲の助けを借りながら過ごすのかは「今この記事を読んでいる、今の時代のあなた」が決めることなのです。

 

メタボリックシンドローム 

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健康寿命が尽きると言っても、若い世代ほど現実的にイメージはしにくいものです。

そこで、健康寿命を見据えるうえで基準となる指標を知ることで、今の体の状態を把握していきましょう。

 

まず、そのひとつがメタボリックシンドロームです。

通称メタボ。

 

今となってはほとんどの方が聞きなじみのある言葉ですね。

医学的にはこのメタボリックシンドロームを診断するにあたり、血圧、血糖、脂質代謝も見るのですが、今回は健康寿命を見据えるにあたり、簡単に計測できるウエスト周囲径の部分だけをお伝えします。

 

メタボリックシンドロームの1つの基準として、男性だとウエストが85センチメートル以上、女性だと90センチメートル以上が当てはまると言われています。

 

メタボリックシンドロームは、特に動脈硬化の予防と早期発見に焦点を当てて作られた指標です。

 

つまり、この基準を気にすることで、健康寿命が尽きる要因の脳血管疾患の発生確率を下げられるかもしれないということです。

 

このウエストの値はとても簡単な基準なので、ぜひ頭の中にいれていただき、この値を超えた場合はダイエットを行うことをオススメします。

 

また、似たような基準として、肥満もあげられます。

これもよく聞く言葉ですが、具体的にはどういった基準を満たすと肥満に当たるのか知っている人は少ないのではないでしょうか?

 

ズバリ、BMIが25以上の方が肥満に当たります。

 

BMIとは、身長と体重から出せる簡単な指標で、

 

体重kg÷身長mの2乗=BMI

 

で求めることが出来ます。

 

170センチメートル、75キログラムの人を例にすると

75kg÷ (1.7m×1.7m) =25.95…

となり、BMIが25以上になるので肥満と言えます。

 

この肥満も脳血管疾患を始め、転倒の原因や関節疾患の引き金として非常にイメージしやすいですね。

 

さらに、肥満だけでなく、痩せすぎにも注意する必要があります。

一般的には、BMIの値が18.5以下だと痩せすぎだと言われております。

痩せすぎも肥満と理由は違えども、十分に転倒や関節疾患の原因となり得ます。

 

 

まとめると、健康寿命の延命を気にする上では、

 

・BMIが18.5~25であり

・男性はウエスト85センチを超えないこと

・女性はウエスト90センチを超えないこと

 

という基準を持っておくと良いでしょう。

 

ダイエットというと、どうしても見た目に関する部分が理由としては先行しがちですが、どうかこういった目線からもご自分の体を管理してみてください。

 

ロコモティブシンドローム

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メタボリックシンドロームに比べると、その認知度がグッと下がるであろうロコモティブシンドロームという言葉。

 

これは別名、運動器症候群といい、筋肉や骨、関節の衰えが原因で日常生活に障害をきたしている状態のことです。

 

これが進行すると、要介護状態や寝たきりになってしまい、まさに健康寿命を迎えてしまうというわけです。

 

このロコモティブシンドロームへの進行度合いを計る方法がいくつかあるのですが、その中で最も簡単に出来るものを1つご紹介します。

 

2ステップテスト、という方法を用いてご自分の状態を確認していきましょう。

 

これは、足を揃えて真っすぐに立った状態から出来るだけ大股で2歩歩き、また足を揃えて立った状態でしっかりと止まります。

 

その時の最初に揃えたつま先から、最後に止まった状態のつま先までの長さを測ります。

 

その長さを、身長で割ったものが2ステップ値となります。

身長170センチメートルの方が2歩歩いた長さが200センチメートルだったとすると、

200cm÷170cm=1.17…

となり、2ステップ値は1.17となります。

 

この2ステップ値が1.3未満の方は移動機能が低下し始めています。

筋力の低下やバランスが低下していることが考えられるので、運動習慣をつけ、タンパク質の摂取を始めとした食生活の改善を行うことをおススメします。

 

この2ステップ値が1.1未満の方は移動機能の低下が進行している状態です。

この値になると、日常生活に障害が出る可能性が高まってきています。

出来るだけ早く、運動指導や食事指導の専門家によるアドバイスの元、生活習慣の改善を行うことをオススメします。

 

細かいテストではありませんが、階段の登りでかなり呼吸が乱れる、何もないところでつまずく、なんて方も要注意です。

太っているかいないかではなく、こういった機能面からも体を気にしてあげることは非常に重要です。

 

まとめ

今回は健康寿命の延命のために気にするべきポイントを大まかに2つの観点からお伝えしました。

言わずもがな、これら2つは適度な運動習慣と栄養バランスのとれた食生活で優位な状態に持っていくことが出来ます。

 

専門的でなくとも、ある程度どういった生活が良いのかはどんな人でも想像がつくもの。

それはダイエットでも同じです。

 

問題は、そういった生活を実際に送り始めるまでの自分への動機づけです。

今回お伝えしたような、未来に起こるであろう避けるべき状況、それに結びつく現在の基準を知ることで、重い腰もあげやすくなるのではないでしょうか。

 

体は一生ものと言いますが、洋服と違い壊れても返品交換は出来ません。

 

皆それぞれ与えられたたった1つの体を、一生かけてメンテナンスしつつ、長持ちさせていくのです。

 

あなたがなにか大切なものに対してかけている時間やお金、労力、それを少しだけあなたの大事な体にかけてみるのも悪くないと思えてきませんか?

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