メンズファッションには「ジャストサイズ=絶対正義」と言わんばかりの風潮があります。日本人男性のジャストサイズ信仰はとても根強いものです。一方女性は上手く色んなサイズを着こなしていますよね。ファッションは女性のが優れている分野の一つでしょう。
「見た目」に関しての力の入れようでは男性が女性に適うはずがありませんからね。
もちろんジャストサイズが悪いわけではありません。着こなしの幅は減ってしまうものの失敗が少ないものです。
最大の問題点はジャストサイズだと思って着ているサイズがジャストサイズではない人が非常に多いということです。
もしかしたらこの記事を読んでいるあなたも間違っているかも・・・?
どうしてサイズ選びにミスが起きるのか?
①ファストファッションのせい
ファストファッションのサイズ感はおかしいものが非常に多いと思います。
トップス類はやたらと小さかったり、アウター類はやたらと大きかったり、スキニ―という名称だがどう見てもちょい細程度のシルエットだったりと・・・。
例えばユニクロのこのパーカ。
ユニクロ スウェットプルパーカ
驚くほど着丈が短いです。裾にリブがあるので動いていると裾が上がってきて実質丈は極短です。痩せているからといってSサイズを選んだら悲惨なことになりかねません。この商品はメンズアイテムですが、155cm40キロ付近のかなり痩せている女性でも着れますからね。
※商品自体のクオリティはとても高いです
②試着をしないから
世の中の男性の何パーセントが洋服を買う際に試着をしているのでしょうか?恐らくほとんどいないのではないでしょうか。特にファストファッションで買う層はほとんどの人が試着していないと思います。
試着をしないでサイズを選ぶのは無理があります。どうしても試着をしたくないという人もいるでしょうが、オシャレをしたいなら避けては通れない道です。
試着が出来ないのであれば通販を利用しましょう。最近の通販は「イメージが違う」というお客様都合の理由でも返品が可能なところが多いです。
③固定観念
「自分は〇サイズなんだ」という固定観念が強すぎてどんな商品でもそのサイズを忠実に守る人が多いです。どこでどんな商品を買う時も同じサイズを選んでる人は要注意。間違っている可能性大です。例え同じブランドであっても商品によってサイズ感が違う場合があります。
普段Mサイズの人でもSやLのが良い場合なんていくらでもあります。
サイズ選びの難しさを具体的アイテムで説明。
ユニクロ エクストラファインメリノクルーネックセーター
この商品を使ってサイズ感の説明をします。まず前提としてこの商品は着丈が短すぎる作りです。普段Sサイズの人が何も考えずSサイズを購入したら失敗するでしょう。
このニットですが、小さい作りのためサイズアップが必要だということは分かったと思います。ではどれぐらいサイズアップするべきでしょうか?
もちろん体型によるので一概には言えませんが、大切なのはこのニットの使い方を考慮することです。例えばニットの中にシャツを入れてシャツの裾をチラりと見せたいなら大きすぎるサイズを選ぶと駄目です。シャツよりニットの方が大きくなると裾が出せませんからね。
しかし裾を出す使い方をしないならこのアイテム単体でサイズを考えるべきです。
また、「サイズアップをしたら袖や身幅も大きくなるけどそれは良いの?」と疑問に思う人も多いでしょう。しかし想像してみて下さい。ニットを着る秋冬ならアウターを着用するので見えるのは着丈のみです。
アウターを脱ぐ状況になったら袖を捲れば平気です。実は身幅よりも腕周りの与える印象のほうが大きいものです。誰もが着る白シャツも袖を捲るか捲らないかで印象が全然違いますよね。
このように使う状況によってサイズを考えることが大切です。アウターを着たらインナーのサイズにおいて実質重要なのは丈だけということは意外と多くの人が気づいていないのではないでしょうか。
サイズ選びだけでこんなに色々書くとたまたまこのブログを訪れた人が見たら「なんかファッションて難しいな・・・オシャレはいいや」と思われそうで怖いです...。
私はそんなことを思わせるつもりは一切ないので誤解させないよう上手く書きたいところですが中々難しいですね。
ファッションは「何を覚えれば良いのかが分かりにくい」だけであって「覚えること自体はそこまで多くない」と思っているのでそこが伝わると嬉しいです。
解決策
①合わせる予定の服を着ていく
これが一つ目の解決策です。あとは気に入った商品をサイズ別に試着するだけでOK。
簡単ですよね。しかも失敗しないで済みます。
②返品サービスを利用
気になる商品を返品前提でサイズ別に注文して家で試せばOK。
気に入らなければ返品できます。
大切なのは実際に使う状況で試してみることです。
慣れない内はこうすると失敗を減らすことが出来ます。
ジャストサイズに拘る必要はない
ここまで色々書きましたが、最終的にはジャストサイズにこだわる必要なんてありません。オシャレな人は服単体のサイズに拘るのではなく、コーディネート全体のシルエットに拘るものです。
上半身にボリュームを出したければオーバーサイズのトップスやアウターを着用しますし、下半身のボリュームを抑えたければ細身の物を履けば良いわけです。何でもアリです。
先ほどは「シャツの裾を出すときは~」という風に小さい視点での話しでしたが、コーディネート全体でどう見せるかという大きい視点も大切ということです。
色々なことを書きましたが、要は試着すれば全てが解決します。そのうえで合わせたい洋服や作りたいシルエットに応じてサイズを決めればいいのです。