無印良品のハイエンドライン「MUJI Labo」。毎月テーマを変えて少しづつ新作がリリースされる珍しい販売方法です。「N.ハリウッド」のデザイナーを迎え入れたMUJI Laboは毎月高いクオリティとオリジナリティを併せ持った洗練されたアイテムをリリースし続けています。
今回は2018年12月現在までに発売されているアイテムをレビューします。
- 軽量オーストラリアダウンポケッタブルプルオーバー
- あったかファイバー着る毛布リバーシブルプルオーバー
- 軽量オーストラリダウンポケッタブルリブパンツ
- 撥水ナイロンドロップショルダーコート
- MUJI Laboアイテムレビューは以上です
軽量オーストラリアダウンポケッタブルプルオーバー
https://www.muji.net/store/cmdty/detail/4550002824792?searchno=1§ionCode=S1001502
プルオーバータイプのアイテム。なんと言ったらいいか分からないような珍しい見た目です。ダウンジャケットのように中綿としてダウンが入り全体的に丸みを帯びたシルエットになっています。生地感はハリがあり、変にテカテカしていない落ち着いた風合いのナイロン地。
触ってもしっかりとした印象で高級感があります。
シンプルデザインなだけに落ち着いた風合いの素材で都会的なイメージに持ち込んでいます。ナイロンにありがちなアウトドア感の強い印象もありません。
形は身幅ゆったりめで着丈が短め。年間通してムジラボを見てきましたが、このラインでは定番のシルエットですね。リラックスしたトレンドを反映しつつやりすぎていないシルエットです。小ぶりの襟はMA-1のようなディテールでどことなくミリタリーの雰囲気を感じさせます。
丸みを帯びた可愛らしい形をミリタリーの持つ男臭さが使いやすく中和しています。
中綿はダウン90%、ダウン10%。ハイブランドでも見かける混合率で安定した温かさを感じられます。ふっくらとした触り心地と軽量さが特徴です。プルオーバータイプなのでジャケットやコートのようにフロントから寒い風が入ってくる心配もありません。
ハーフジップタイプなのでこれ単体でもなかなかボリュームはありますがコートのインナーとしてもオシャレに使えそうです。インナーダウンのようなイメージですね。トレンドのオーバーサイズコートであればすんなり着込むことができ、真冬にも十分耐えられる防寒性になります。
ポケッタブルなので暑くなったら畳んでバッグの中にしまえるのも魅力です。
中目黒のファッショニスタが着てそうなイメージ。かなりおしゃれですが、気をつけないと野暮ったくも見えてしまう上級者向けのアイテムです。
あったかファイバー着る毛布リバーシブルプルオーバー
https://www.muji.net/store/cmdty/detail/4550002759599?searchno=2§ionCode=S1001502
リバーシブルに着用できるプルオーバーです。商品画像側は起毛感のあるマイクロファイバー生地を使用。
トレンドのボアフリースのような素材感で非常に表面が滑らかで毛布のような暖かさと肌触りです。
つやがあるのでしっかりとした上質感も感じられ子どもっぽくもありません。
大きめの胸ポケットが特徴。光沢のある異素材の切り替えでワーク感のある今っぽい仕様になっています。両面着用できますが、こちらの方が今っぽい見た目で着用しやすいです。シルエットは身幅大きめで着丈が短め。2サイズ展開ですが可能であれば大きめにゆったり着用した方が可愛いです。
一方裏側は光沢のあるミリタリーブルゾンのような生地感でミリタリーの要素が強くなっています。オンラインショップにも画像がないのですが、逆側で目立っていた胸ポケットがなくなり切り替えも何もないミニマルなデザインです。胸ポケットの代わりとしてスラッシュポケットが裾付近にあります。見た目的には目立ちませんがあると非常に便利。
ポケットの中はマイクロファイバー素材になっていて寒い日にハンドウォーマーとしても機能します。
唯一目立つ部分としてはネックのリブ。逆面もそうでしたがやや太めのリブ素材がカジュアルな印象になっています。こちらはそのほかには何も装飾がないので余計に目立ち、若干野暮ったい見た目になっています。
着用中に感じた暖かさについてはどちらも同じぐらい。
見た目の好みや気分によって着用面を変えても暖かく使用できます。こちらも初心者にはなかなかオススメしづらいアイテムです。ただ上手く使えばかなりおしゃれになれるので気になる方はチャレンジしてみてください。
軽量オーストラリダウンポケッタブルリブパンツ
https://www.muji.net/store/cmdty/detail/4550002824938?searchno=2§ionCode=S1001505
中綿入りのダウンリブパンツです。こちらもなかなか市場では見ない挑戦的なアイテムですね。腰回りはかなりゆったり取られているが裾に向かい急激にテーパードした間違いないシルエット。ですが、こちらは少し違う感があります。
商品画像ではいい感じの丈感ですが裾のリブが強く着用しているうちに上に上がってくることもあり中途半端な丈になってしまいます。暖かくても足首が冷えてしまうと一気に寒くなってしまうので注意が必要です。
そしてダウンが入っていることにより全体的にボリュームが生まれ綺麗なシルエットではありません。
ゆとりのある部分がより太く、テーパードさせている部分も膨らんでしまっていることが原因。スラックス素材でこの形であれば非常に綺麗なシルエットが生まれたでしょう。またダウンアイテム特有のシームが目立ちミシュランマンのような印象になっています。
防寒性は非常に高く、履いた瞬間から暖かかったので防寒面で見るとかなりオススメです。
今までほとんどアウトドアアイテムでしかなかったダウンパンツをオシャレにしようとしたものの、なかなか難しいアイテムです。もちろん適当なアウトドアメーカーのものと比較するとこちらの方が断然すっきりとした印象はありますが、街着としたらなかなか難しいアイテムです。
撥水ナイロンドロップショルダーコート
https://www.muji.net/store/cmdty/detail/4550002759896?searchno=1§ionCode=S1001504
ナイロン素材を使用したオーバーサイズのコートです。ぱっと見はステンカラーコートのようなスタンダードでシンプルなデザインですが羽織ってみると個性的な魅力を感じます。
ハリのある重厚なナイロンの生地感は無印良品店内において場違いな高級感が漂っていました。
若干のシワ感で表情もつけられ生地自体に奥行きを感じる素材でシンプルに羽織るだけでオシャレに着こなすことができます。襟も小ぶりですっきりとした印象。デザインにおいて惜しむらくはジップとメタルボタンの使用。キラリと反射してしまい若干ではありますが余計な装飾感が目立ちます。ドロップショルダーと大きめの幅がビッグサイズ感を助長してくれます。
また生地感もしっかりとハリがあるので生地自体が自立するようなイメージでふんわりと膨らんでボリューミーなシルエットを演出してくれます。
前後の着丈さがあり後ろの方が長くなっています。強いて言えば着丈の短さが若干気になるところ。十分すぎるほどの身幅でトレンド感はありますがロング丈が好きな方は注意してください。
見た目通り使いやすさも間違いなく、軽アウターを探している方にはオススメできます。
MUJI Laboアイテムレビューは以上です
今回もアイテムのクオリティ自体は高いものの、着こなしに工夫が必要なアイテムが多くなってきました。この価格帯において挑戦的なデザインを高い次元で成立させているのはさすがです。暖かいアイテムも多いので冬物にアクセントを加えたい方はぜひ見てみてください。