就職活動は多くの人が通ってきた道かと思います。新卒でなくても転職などで人生のうち何度も就職活動を行う人もいるでしょう。今後はより転職が活発になるとの声も聞かれます。ちなみに来年卒の世代、要は今年行われる新卒の就活は2019年6月1日と発表されています。
ただその日から一斉スタートということではなく、それよりもずっと前から採用選考をスタートしている企業もたくさんあります。確実に就活を攻略するなら早め早めの準備が大切。
そこで今回は初めての就活でも、転職でも参考になる就職活動時の服装について紹介します。ルールが細かくあり、以外にも忘れがちですが非常に大切です。ぜひご覧ください。
基本的なルール
まず就職活動において守らなければいけない一般的で絶対的なルールは「スーツを着る」ということです。ルールをしっかりと守ってスーツを着用することが相手へのマナーになります。
また、大切なのがスーツをしっかり着る=おしゃれをするでは決してありません。
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上記のスーツスタイルはかっこいいですが、就職活動においてこのようにおしゃれをしてしまうと印象は最悪。主張したいならスーツではなく、面接で思いっきり主張しましょう。おしゃれ好きでも現在の日本では限りなくシンプルに良い意味で地味に着用するのが正解です。
自分の着用したいものを着るのではなく相手の立場に立って印象が良いと思わせる着こなしをしましょう。
スーツ、ワイシャツ、ネクタイ、革靴、バッグそれぞれの注意点を見ていきます。
スーツ(色柄)
スーツ屋さんに行くと様々な色、柄のスーツがたくさん並んでいます。最初にここで選ぶべき色は1色だけ。
ズバリ、黒です。
色は明るくなればなるほど華やかな印象を与えます。就職活動では落ち着いた真面目な印象を与えたいので暗い色が適しています。実際に就職活動に使える色は黒、ネイビー、グレーと言われ、スーツ屋さんの販売員にもそのように提案されることが多いかと思いますが、まずは黒を選ぶようにしましょう。
実際に就職活動に参加すると実感できますがほとんどの人が黒のスーツで臨んでいます。
気分を変えたい時や2着目以降などは暗めのネイビーも大丈夫です。
色彩心理的にも落ち着いた印象を与えるのある色なのでおすすめです。柄は無地がおすすめ。薄いシャドーストライプなども職種によっては問題ありませんが、初めての就活や公務員など固めの職種の方は無地で揃えましょう。
スーツ(ジャケット)
ジャケットに関しては、サイジングが最も重要です。スーツを購入する際、しっかりと販売員にチェックしてもらいましょう。
就活時に動きやすいからという理由で大きめサイズを勧めてくる販売員もいますが、ジャストサイズが正解。
あくまでも相手に与える印象が最優先です。デザインもシングルブレストのノッチドラペルを選びましょう。ファッション的には現在ダブルブレストがトレンドなので注意。
ファッション感覚では選ばないようにしましょう。
スーツ(スラックス)
スラックスもサイジングと丈が重要です。
丈は裾が足の甲にやや乗るぐらいのハーフクッションがおすすめ。
短くしすぎて靴下が見えないように注意しましょう。裾の仕上げはシングル仕上げ一択。ダブルはクラシカルでおしゃれな印象になるので注意です。こちらもスラックスのトレンドはタック入りですがノータックですらりとシンプルに見せるようにしましょう。
また、スペアパンツがあると非常に便利です。
就職活動でたくさん動くとなると汗が付着し摩擦で脆くなり破けてしまうことがあります。スラックスはかなり痛みやすく汚れやすいアイテム。「ツーパンツ」として販売されていることが多いのでできればそちらを選びましょう。
ワイシャツ
最後にシャツです。こちらもシンプルが基本。
色は白、柄は無地にしましょう。
ビジネスではサックスブルーやシャドーストライプなども見かけますが控えましょう。また襟の形にも注意が必要です。襟先にボタンのついたボタンダウンや首元が大きく開いたワイドカラーなど特徴のあるディテールは避けましょう。レギュラーカラーかセミワイドカラーがおすすめです。
機能としてはノンアイロン、形態安定と呼ばれるものがおすすめです。
洗濯後にシワが付きにくくなるので連日の就活でも楽チンです。夏だと接触冷感機能もあるのでおすすめです。
ネクタイ
ネクタイはリクルートスーツにおいて唯一個性が出せるポイントと言えます。もちろんルールに則った範囲内での個性ですが比較的自由です。まず基本となる就活で使える色はブルー系、レッド系、イエロー系、ピンク系の4色。
その中でも企業、職種選ばずに着用できるのがブルー系、レッド系の2色です。
イエロー、ピンク系はカジュアルな雰囲気や自由度の高い企業での着用がおすすめです。
就職活動でのネクタイの役目は相手への印象付けです。例えば、ブルー系は明るめなら爽やかで若々しい印象に、暗いネイビーなら誠実さや知的な印象を与えることができます。レッド系ならやる気や情熱をアピール出来、印象づける事ができます。アメリカ大統領演説での勝負アイテムとしても有名ですね。
ただ最終的には自分をアピールできるかが重要なので、あまり印象は気にしすぎなくても大丈夫です。私は自分の気分で、テンションが上がるネクタイを着用する方が上手くいきやすかった覚えがあります。
またネクタイは柄も大切。ストライプやドット、チェックなど様々な柄がありますが選ぶべきはストライプか無地です。
ドットやチェックでもOKと言っているサイトやブログも見かけますが一歩間違えればカジュアル感が出過ぎてしまう危険性もある為、オールマイティに着用できて選びやすいストライプと無地がおすすめです。
ソックス
ソックスも意外と見られる重要なポイントの一つ。面接は椅子に座って行われる事がほとんどなので当然ソックスの色も丸見えになります。ここで大切なことはスーツの色と合わせること。
おすすめのスーツカラーは黒かネイビーなのでその日着用したスーツに合わせて履くようにしましょう。
間違っても白ソックスや柄ソックスを履くのはNGです。
ベルト
ベルトも目立ちにくいからといって適当に選んではいけません。
レザーか合皮素材、色は黒でプレーンな表情のものを選びましょう。
ナイロンベルトや型押しレザーなどはやめましょう。太さも大切です。太すぎる、細すぎるものはカジュアルな印象を与えてしまうので避けましょう。バックルも細身で小ぶりものがおすすめです。
ベルト売り場に行くとかなりの種類があるので迷いやすいのですが、あくまでも目立たないことを第一優先に選ぶようにすると失敗はないでしょう。
シューズ
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シューズは種類が細かく分かれているため初めてスーツをそろえる方などは選ぶのが少々難しいかもしれません。
ですが、大前提として汚れていないというのが重要になります。
色や種類が正解でも傷が目立ったり泥がついていたりすると印象は最悪です。よく見られるポイントの一つなのでまずはそこを確認しましょう。
シューズは大きく分けて黒と茶色の2色が大抵のショップに並んでいます。就職活動においてはやはり黒が適しています。よくネイビースーツに茶色のシューズを合わせている着こなしを見かけます。アズーロエマローネと呼ばれイタリア人が好んで合わせるコーデになり非常におしゃれです。ただ、リクルートスタイルの場合はネイビーのスーツでも黒を合わせるべきです。
ストレートチップやウイングチップ、プレーントゥなどの種類がありますが、最も適しているのがストレートチップです。
シューズの甲のあたりに横ラインが1本入っているもので、シューズの中で最もフォーマルな種類になります。冠婚葬祭にも問題なく使えるので1足持っておくと安心です。また出来ればシューズのソールにも注目しましょう。
はき心地、歩きやすさに影響する部分です。就職活動中は徒歩で移動する場面が非常に多いです。その際、できるだけ疲れないようにゴム製のソールを選ぶようにしましょう。シューズはリクルートスタイルだけでなくスーツの着こなしにおいても非常に大切なポイントなので覚えておきましょう。
バッグ
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こちらも色は黒が絶対条件です。会社説明会など訪問先で配布される書類を収納しやすいようA4がしっかり収まるサイズが理想です。
また面接時などはバッグを椅子の脇に置くシーンが多いのでバッグ自体が自立するものを選びましょう。
倒れてしまうと印象も悪いですし、自分でも気になって集中出来なくなってしまいます。以上の条件を満たしていてもブランド物はNGです。特にデザインに主張のあるものやロゴが目立つものはやめましょう。
まとめ
以上が就職活動時のスーツの着こなし方です。
・スーツは黒の無地
・ジャケットはシングルブレスト
・スラックスはシングル仕上げのハーフクッション
・ワイシャツは白無地のレギュラーカラー
・ネクタイはブルー系かレッド系で無地orストライプ柄
・ソックスはスーツの色と合わせる
・ベルトは黒でシンプルに
・シューズは黒でストレートチップ
・バッグも黒で自立するもの
こちらを選べばしっかりと相手に好印象を与える着こなしのベースが整います。