ジャケットってそんなに汚れるものでもないですし、どのタイミングで洗えばいいのか分かりづらいですよね。
自宅では洗えないものも多いですし、クリーニングに出したいけどどうすればいいのか分からないという方も多いはずです。
そこで今回はジャケットのクリーニングについて、どのくらいの頻度で洗えばいいのか、料金相場、クリーニングに出すときの注意点まで徹底的に解説していきます。
実際にジャケットをクリーニングしてみた体験談や、自宅でできるジャケットのお手入れ方法なども紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
この記事を読めば、ジャケットのクリーニングについて全て分かります。
メンズファッションの定番アイテムとしてこれからのシーズン、特に着用頻度も上がってくると思うので知識として身につけておきましょう。
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ジャケットのクリーニング料金相場
まずはジャケットをクリーニングに出した際の料金について、大手クリーニングチェーンや宅配クリーニング5社を比較してみました。
以下が実際の料金になります。
白洋舎 1230円
ポニークリーニング 700円〜
ネクシー 990円
リネット 950円〜
洗濯倉庫 850円
クリーニング店によって結構ばらつきがありましたが、平均すると1000円程度が相場のようです。
最安値はポニークリーニングの700円でしたが、料金に幅を持たせてあるためものによって変わる可能性があります。
宅配クリーニングだと送料もかかってくるのでまとめて出すようにしたり、クーポンを利用するなどした方がいいでしょう。
実はリネットならプレミアム会員になれば総額3,000円以上で送料無料になりますし、今ならプレミアム会員初月無料+送料無料+クリーニング代金20%OFFのクーポンがもらえるのでかなりお得に利用できます。
かさばる洋服を運ぶ必要もなく、他のところよりも安くクリーニングしてもらえるのでかなりオススメです。
ジャケットをクリーニングに出す頻度
結論から言うと、ジャケットのクリーニングは夏なら2、3週間に一回、冬ならワンシーズンに一回くらいの頻度で行うといいでしょう。
これは週に1、2回ジャケットを着る場合の頻度で、夏場は3、4回着たらクリーニングに出すイメージでしょうか。
やはり夏は汗をかくのでワイシャツやインナーを着ていたとしても少しづつ汚れは蓄積していきます。
秋冬は汗もあまりかかないので、ワンシーズン(2、3ヶ月)に一回クリーニングすれば十分です。
ジャケットはスーツとしても着られるような物だとツヤを出すために細い糸で織られていることが多く、かなりデリケートなのでクリーニングに出したとしてもだんだんと生地が傷んでしまいます。
ただし、汚れをそのままにしていてもダメージになってしまうので、このくらいの頻度でクリーニングに出せばスーツ自体も長持ちするでしょう。
コットンやTR(ポリエステルとレーヨンの混紡素材)などのジャケットもよくありますが、こういった素材なら自宅で洗濯することができるものも多いので、汚れが気になった時や衣替えで仕舞う前のタイミングでクリーニング出すのがオススメです。
ジャケットをクリーニングに出す際の注意点
状態を確認しておく
シミやほつれ、破れなどがある場合は事前に把握しておきましょう。
シミは食べこぼしなのか汗染みなのかといった種類によって落とし方が異なるので、クリーニングに出す際に説明することで適切な方法でキレイに落としてもらえるようになります。
相手はクリーニングのプロなので見ただけでもある程度分かるとは思いますが、シミがついてからの期間や自分で応急処置をしたならその方法なども伝えておくと確実です。
オプション料金になることもあるので、しっかり確認してどうして欲しいのかを伝えておくと満足のいく仕上がりになりますし、料金についても食い違うことがないでしょう。
無料で対応してくれるところもありますが、そうでない場合は思っていた料金よりも高くなってしまうパターンも多いです。
再見積もりにも時間がかかってしまうので、オーダーシートや指示書に処理して欲しい部分を明記して、念のため写しや写真で控えておくといいでしょう。
装飾品は外しておく
ラペルピンやバッジなどをつけていた場合はクリーニングに出す前に外すのを忘れないようにしましょう。
また、ポケットの中にものが入っていることもあるので忘れずに確認してください。
装飾品やポケットの中身については万が一、破損や紛失があった場合でも保証されないことが多いです。
店舗でクリーニングに出す際はその場でスタッフが確認すると思いますが、宅配クリーニングの場合だとそうもいきません。
ボールペンが入っていて、クリーニングしたのに逆にインクのシミがついてしまったなんてこともあるそうですし、特に内ポケットなどは見逃しがちなので、クリーニングに出す前にはしっかりと確認しておきましょう。
セットアップのスラックスがあれば一緒にクリーニングに出す
ジャケットとスラックスで揃っているセットアップスーツなら必ず同時にクリーニングに出すようにしましょう。
なぜかと言うと、クリーニングをしたことによる生地の変化で上下で質感が変わってしまう可能性があるからです。
普通に自宅で洗濯した場合も生地の風合いや硬さなどが徐々に変わっていくと思うんですが、クリーニングであっても同じように質感の変化が起こります。
小さな変化ですが全く同じ素材で作られているセットアップスーツではそういった変化が分かりやすくなってしまうのです。
ジャケットだけ汚れたからクリーニングに出したいと言う場合でも両方揃えてクリーニングに出すことをオススメします。
ジャケットを実際にクリーニングに出してみた
というわけで、ここまでの内容を踏まえて実際にジャケットをクリーニングに出してみました。
ウール・レーヨンのジャケットと、ウール・ポリエステルのジャケットを持っていたのですが、どちらも水洗い不可でドライクリーニングのみだったので、きちんとキレイにするにはクリーニングに出す必要があります。
今回のジャケットはどちらもセットアップのスラックスがあり、先程も言ったように質感にズレが出るといけないので併せてクリーニングに出しました。
ウール・レーヨンのジャケットは宅配クリーニングの「リネット」でクリーニングしました。
少し特殊なダブルブレストのジャケットでしたが、価格は料金表通りの950円です。
ちなみにダブルブレストとはボタンが縦に二列に並んでいる仕様のことで、一般的なボタンが一列のものはシングルブレストと言います。
シングルブレストに比べてダブルブレストの方が生地量が多く、仕上げも手間がかかりそうなので料金が上がるかと思いましたが関係ないようです。
仕上げに関しては文句ない出来で、ダンボールで梱包されてきたため若干の折りジワはありましたが、緩衝材を入れてくれていたのでそこまできついシワでもなく一日吊るせば伸びました。
リネットは先程も言ったようにクーポンが使えたのでかなりお得にクリーニングしてもらうことができました。
定価で言うとジャケットが950円で、30%OFFになったので665円です。
レーヨンは水に濡れると強度が落ちたり縮んでしまったりするので自宅で洗濯するのが難しい素材なので、追加料金がかかるかと思いましたが料金表通りでした。
最初は自分で梱包しないといけないのが若干面倒でしたが、発送用のバッグが同封されていたので次回からはこれに詰めて集荷を依頼するだけでいいのも手軽です。
時期的に夏の終わりということもあって、夏服のしまい方についての冊子が入っていてクリーニング後の収納までフォローしているのが好印象でした。
1番良かったのは発送から2日でクリーニングして自宅に届いた点です。
他の宅配クリーニングだと早くても4、5日、長いと2週間近くかかることもあったのでこのスピードはかなり驚きました。
店舗クリーニングだと即日受け取りができるところもありますが、重い荷物を運んだり、営業時間を気にしなくていい点はかなり大きなメリットだと思います。
続いて、ウール・ポリエステルのジャケットは宅配クリーニングの「せんたく便」でクリーニングしました。
こちらは5点で5980円の定額パックで依頼したので、一点あたりで料金を計算すると1200円程度と割高になっています。
ただ、定額パックだと何を詰めても料金は変わらないので単価の高いコートなどを詰めるとお得になりますし、10点パックにすると7980円で一点あたり800円程度に抑えることが出来るのでまとめて利用するのがいいでしょう。
また、リネットのような単品パックだとクリーニング代とは別に送料がかかることも多いのですが、このせんたく便ならパック料金に送料も含まれているので、まとめてクリーニングしたい人にはかなりお得で便利なサービスかと思います。
夏向きのスーツだったので襟や袖の汗染みが気になっていましたが、キレイに落としてくれていました。
ただ、サービス内容に関して一点マイナスだったのが、一緒に出していたウールのカジュアルパンツにもともと無かったセンタープリーツが入っていたことです。
ジャケットとは直接関係ない部分ですが、仕上げにこだわりがある人は注文時にしっかり確認しておいた方がいいかもしれません。
せんたく便は定額パックと言って、5点までなら何を頼んでも金額が変わらないという料金プランでした。
今回は5点で5980円だったので一点あたり1200円、スーツ上下で2400円と少し割高でしたが、10点パックにすれば7980円でスーツ1着1600円程度になるので、相場と同じくらいの料金でクリーニング店に持っていく手間を省けます。
発送から到着までは4日で宅配クリーニングとしては早くも遅くもないと言ったところでしょうか。
使い方によってはお得にクリーニングができますが、クオリティに少し不安が残る結果でした。
こんな感じでクリーニング各社、値段やサービスで特徴があるのでホームページなどを比較して見るといいでしょう。
当ブログでも以下の記事で宅配クリーニング10社を利用・比較して、オススメを紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
【2022年最新】宅配クリーニングのおすすめ10選!実際に利用して徹底比較! - 洋服の選び方~色々な洋服を比較します~
ジャケットを長持ちさせるには
ここまではジャケットをクリーニング店に出すことについてお伝えしてきましたが、実はおうちでできるケアもたくさんあります。
むしろ、頻繁にクリーニングに出さないからこそ日頃のケアが重要です。
ぜひここで紹介するケア方法を参考にして、ジャケットをキレイに保てるように実践してみてください。
ジャケットに適したハンガーの選び方
ジャケットはしっかりした厚みのあるハンガーにかけるようにしましょう。
スーツ用のジャケットは体にぴったりとフィットさせるため、立体的なパターンで作られているものです。
細いハンガーにかけている変なところにシワが寄ったり、肩パッドが潰れてしまったりします。
なので画像のように厚みがあり、背中に沿ったカーブがあるハンガーだとジャケットのシルエットをキープしたまま、よりキレイに保管することができるんです。
クローゼットの中で幅を取ってしまうというデメリットもありますが、ぎゅうぎゅうに詰め込んでしまうと換気ができずカビが発生したり、潰れてシワや型崩れが起きてしまったりするのでスペースが確保できるようにしておくと良いでしょう。
クリーニングから戻ってきたものもジャケット用のハンガーでは無いことがほとんどなので、できるだけ早く形のあったハンガーに掛け替えることで型崩れを防ぐことができます。
脱いだらブラッシングをする
ジャケットを脱いだら必ずブラッシングをするようにしましょう。
ジャケットを着ているときは汚れていないように見えても、生地の表面に目に見えないホコリや花粉などが付着しているものです。
そのままにしておくと生地の傷みや虫食いの原因にもなるので、こまめにブラッシングをして汚れを落としましょう。
ウール素材のものならブラッシングで繊維の方向を整えることで摩擦によるテカリを防止することにもつながりますし、きれいな状態をキープできます。
ブラッシングの仕方は最初に軽く叩いてホコリを浮かせてから、細かく擦るようにするのではなく大きくホコリを払うようにしましょう。
摩擦しすぎると生地を傷めてしまいますし、強く擦らなくても汚れは落ちるので優しくブラッシングしてください。
化学繊維のものは静電気が発生して余計にホコリがついてしまうこともあるので、コシがあって繊維の隙間の汚れもしっかり落とせる豚毛のブラシがオススメです。
デリケートな高級ジャケットをお持ちなら、柔らかく生地へのダメージが少ない馬毛のブラシもいいでしょう。
少しお金はかかりますがジャケットを長くきれいに着ることができて結果的に元は取れるので用意しておいて損はありません。
シワを伸ばすには蒸気を当てて吊るしておく
ウール素材は天然で抗菌防臭効果を持っているので頻繁に洗わなくてもそこまで汚くなることはありません。
ハリがあることが多いので、風通しの良いところに吊るしておくだけでも匂いが消えますし、シワも取れます。
座りっぱなしだったりしてくっきりとシワがついてしまったというときは、霧吹きなどで軽く湿らせてから吊るしておくときれいにシワを伸ばすことができます。
出先などで霧吹きが無い場合は、お風呂上がりの浴室に一晩吊るしておくときれいにシワが伸びてくれるのでオススメです。
先程言ったように湿気がありすぎてもダメージの原因なので換気扇は回しながら吊るしておくようにしましょう。
まとめ
というわけで今回はジャケットのクリーニングについて解説しました。
ずっと放置するのはもちろんダメですが洗い過ぎるのも良くないので、適度にクリーニングして清潔感を保ちましょう。
自宅でできるケアもたくさんあるので、こまめにお手入れしてお気に入りのジャケットを長く愛用してください。
メンズファッションのモテアイテムとしても定番のジャケットをうまく着こなすために、今回紹介したようなクリーニングやおうちでのケアを活用しましょう。