定番セレクトショップの一つ、studiousを運営する株式会社TokyoBaseが2018年9月に「PUBLIC TOKYO」という新しいブランドを立ち上げました。海外にまで店舗を展開し勢いに乗っているstudiousやUNITED TOKYOに次ぐ新ブランドということでかなり注目が高まっています。今回は実際に「PUBLIC TOKYO」の店舗に行って、店舗の様子やアイテムについてご紹介します。
パブリックトウキョウとは?
http://www.studious-onlinestore.com/news/201808/3909
パブリックトウキョウはセレクトアイテムのない純粋なブランドという立ち位置です。ステュディオスはセレクトショップなので、約3年前にTOKYO BASEから立ち上がったユナイテッドトウキョウと同じような形態のショップとなります。
ユナイテッドトウキョウと同じくALL MADE IN JAPANを掲げており展開するアイテム全てが日本製の高品質なアイテムです。
また店舗に並べてあるアイテムの価格帯もジャケットが3万円代、ブルゾンが2万円代後半、シャツが1万円代前後、パンツが1万円代後半などなどユナイテッドトウキョウと同じような価格設定です。かなり似通った両ブランドですが、大きな違いはテイストです。ユナイテッドトウキョウは上質な素材を使用して落ち着いた大人っぽい雰囲気ながらもモードテイストを感じさせる色、柄遣いやシルエットが特徴です。
一方、パブリックトウキョウは上質な素材を使用している点ではユナイテッドトウキョウと同じようなアイテム展開に見えるものの、デザインや色柄、サイズ感においてトレンドに寄りすぎない程良くベーシックなアイテムが多い印象を受けました。
コンセンプトにも都会的なスタンダードを追求するというモード特化のユナイテッドトウキョウとの棲み分けが明確にされています。スタッフ曰く、ユナイテッドトウキョウの姉妹店という考えのようです。
店舗の様子
https://twitter.com/lumine_shinjuku/status/1037897658914942981
今回はオープンしたばかりのパブリックトウキョウ新宿店に行ってきました。新宿ルミネ2の3Fに立地しています。同フロアにはナノユニバースやアーバンリサーチなど定番セレクトショップが並びます。ちなみにレディース店はルミネ新宿1の4Fなので若干離れています。
店舗は天井や什器、ハンガーなどが木製のものを使用しておりユナイテッドトウキョウよりも柔らかく明るい店内です。
また、囲い壁のない開放感のある作りで入りやすいです。お客さんの年齢層は大学生〜20代の社会人らしき人が多く、シンプルなファッションが多かったです。店舗を見ている間にも何人も購入されていて人気ぶりが伝わってきました。
心配なのがSTUDIOUSによく見られるガンガン来る接客ですが、パブリックトウキョウでは全くありませんでした。
筆者も声がけされてから、こちらから話しかけるまで長時間話されたり押し売りのような接客を受けることはありませんでした。
代表的なアイテム
PUBLIC DENIM
https://public-tokyo.com/shop/t/t1007/
パブリックトウキョウがいくつか打ち出しているアイテムがあるのでそれを紹介します。まずは「パブリック デニム」というシリーズ展開のデニムです。
全4種類でそれぞれのアイテム名が場所の名前になっておりその場に適した着用感がイメージできるという新しい展開方法です。
それぞれ「クラブ」「オフィス」「バー」「パーク」という名前。「クラブ」は動きやすさとシルエットを両立したモデル、「オフィス」はスラックスベースのONにも使えるモデル、「バー」はどんなスタイルにも会いやすいテーパードモデル、「パーク」はリラックスしたゆとりのあるモデル、とそれぞれの場所に適した特徴になっています。
どれもリジットのようなプレーンな見た目かつ非常に柔らかいのが実際に店舗で見た実感です。またどのモデルもデニムの名産地岡山で生産され国内工場にて縫製されたにもかかわらず1万円というロープライスも魅力ですね。
極シリーズ
https://public-tokyo.com/shop/t/t1010/
ノームコアに代表されるようにシンプルで上質なものを極めるシリーズです。そのこだわりは尋常ではなく10年先まで着用し続けられるようなアイテムを追求していくらしいです。本当に10年愛用できるアイテムがあればアパレルの商売あがったりです。
そんな夢と希望が詰まった極みシリーズ、今回はvol.1として「極裏毛」というアイテムが展開されています。こだわったスウェット素材ですね。オンラインでは予約商品になっていますが店頭には在庫がありました。
通常のスウェットよりもふっくらしていて滑らかな生地感が特徴的でした。
肉感もありがっしりしていたので型崩れも起きにくそうです。特殊な糸を使用しているようでシワになりづらくピリングも起こりにくいそうです。「裏毛」という名前ですが裏地がボアのように起毛しているわけではなくパイル地のさらっとした着心地なので今からでも十分着用できます。全体的にリラックスしたシルエットなものの着丈が短いので少し個性的で可愛らしい印象です。
パーカーはフードの立ち上がりが立体的で高級感あります。
スタッフの方も着用していましたがフードは立ち上がった形状を維持していました。
デオドラントライダースシリーズ
https://public-tokyo.com/shop/t/t1027/
ユナイテッドトウキョウのコスパの良さでも話題となったレザーライダースのシリーズ展開です。パブリックトウキョウでは消臭効果を打ち出しています。
裏地に消臭防菌効果のある素材を使用。
本革製品だとなかなか洗う機会もないのでこの機能は地味に嬉しいですね。素材はハリがありつつも柔らかく身体に馴染みやすい素材感でした。洗いをかけてクタっとした独特の見た目も使いやすさに拍車をかけています。
ディテールは基本的なライダースのもの、サイズ感はコンパクトでシンプルなアイテムです。シングルとダブルの2種類展開。ライダースを持っていない方にはオススメできるアイテムです。
まとめ
トレンドがほんの少し反映された上質なベーシックアイテムが特徴のパブリックトウキョウ。ベーシックなアイテムといえばユニクロですが今回実店舗に行って見た中でもユニクロでいいかなと思えるアイテムも少なからずありました。今後アイテム展開も増えていくかと思います。ベーシックアイテムにおいて鬼門であるユニクロと今後どのような差別化をしていくのか期待です。