ジーンズは洗わない方がいい、というのを耳にしたことがありませんか?
実はこれ間違いなんです。
ジーンズは洗わずに色落ちやアタリを楽しむものと思っている方もいるかもしれませんが、やはりずっと洗わないというのは無理があります。
リジッドジーンズにしっかりアタリをつけたいという場合は半年から1年くらい洗わずに履くのもありですが、数年に渡って履き続けていると汚れやニオイも気になってくるでしょう。
汚れが溜まる事で生地を傷めてしまい、寿命が短くなることも考えられます。
買った時点でヴィンテージデニムのような加工がされているものなどは、むしろ適度に洗う事でより長く綺麗に着用することができるんです。
今回はそんなジーンズについてクリーニングの料金や注意点、実際にクリーニングしてみた感想などを紹介していきます。
さらに、おうちでも出来るお手入れ方法や洗濯の仕方まで詳しく解説。
この記事を読めばお気に入りのジーンズをキレイに長持ちさせることができるのでぜひ参考にしてみてください。
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↓
- ジーンズは洗わない方が良い?
- ジーンズのクリーニング料金相場
- ジーンズをクリーニングに出すときの注意点
- ジーンズを実際にクリーニングしてみた
- ジーンズの色落ちについて
- おうちで出来るジーンズのケア方法
- まとめ
ジーンズは洗わない方が良い?
結論から言うと、ジーンズも洗った方がいいでしょう。
ジーンズ特有の色落ちであるアタリをつけるために洗わずに履き続けるという人もいるでしょうが、目に見えて汚かったり、ニオイがしたりすると客観的に見てオシャレとは言えません。
パンツなのでトップスと比べるとそこまで汗をかくということもありませんが、やはり少しずつ汗や皮脂などが蓄積していきます。
あまり長い期間汚れを放置していると黄ばみや生地へのダメージの原因にもなるので、お気に入りのジーンズを長持ちさせるためにも適度にクリーニングするのがオススメです。
履く頻度にもよりますが、長くても1〜2ヶ月に一回は洗うようにしましょう。
クリーニングが必要かどうかを見分けるには洗濯表示を確認してみてください。
画像の例のように、洗濯表示の1番左側にある桶に水を貼ったようなマークにバツがついていなければ水洗い可能なので自宅でも洗濯できます。
ジーンズは水洗いできるものがほとんどだと思いますが、素材やデザインによってはクリーニングが必要なものもあります。
今回の例では桶の中に数字が書いてありますが、これは水温についての表示で「40℃以下の水で洗ってください」という意味です。
日本では水道水で洗うことがほとんどなのでそこまで気にしなくていいのですが、海外では汚れ落ちを良くするために温水を使うところもあるためこのような表示になっています。
また、桶の下に一本線が入っているのは「デリケートなので優しく洗ってください」ということも表していて、洗濯機ならドライコースや弱洗いコースなどを使用するのがいいでしょう。
まとめると、この洋服を洗うときは40℃以下の水で弱洗いコースにして洗ってください、という表示になっているわけです。
こんな風に桶にバツがついている場合は水洗い不可となっているのでクリーニングに出しましょう。
素材やデザインによって異なりますが、水洗いすることで縮んだり、色落ちしたり、破けてしまったりして着用できなくなるということも考えられます。
1番右の丸の中にPと書いてあるマークがクリーニングについての表示です。
ここも色々意味があるのですが、基本的にはクリーニング店側で確認すればいいものなので特に気にする必要はありません。
ただし、ここにバツがついているものはクリーニング不可の表示で、持っていっても断られる可能性があるので覚えておきましょう。
この例だと水洗いは不可ですがドライクリーニングは可能なので、クリーニング店に依頼するのがいいでしょう。
ごく稀に水洗いもクリーニングも不可の表示になっている洋服があるんですが、もし汚れてしまったという場合は表面の拭き取りや一部の染み抜きなどで対応できる場合もあるのでクリーニング店に相談してみましょう。
ちなみに、こんな感じで桶に手を入れている表示は手洗いマークです。
デリケートな素材や生地を使用している際につけられている表示で、洗濯機で洗うと生地が傷んだり縮んだりする可能性があります。
温度の表示がありませんが、こちらも40℃以下の水温が推奨されていました。
手洗いの仕方についてもこの後、詳しく解説しているので参考にしてみてください。
あまり頻繁に洗うのも生地を痛めて寿命を縮める原因になってしまいますが、適度にクリーニングすることで清潔感を保ちながらジーンズを育てていきましょう。
ジーンズのクリーニング料金相場
ここからはジーンズをクリーニングに出したときの料金について、大手クリーニングチェーンや宅配クリーニング各社で比較していきます。
実際の料金は以下の通りです。
白洋舎 670円(ズボン)
ポニークリーニング 500円〜(ズボン)
リネット 660円〜(パンツ)
ネクシー 690円
洗濯倉庫 800円
相場は700円程度でしょうか。
ほとんどのクリーニング店ではズボン・パンツ料金としか表記していないことがほとんどでしたが、ネクシーと洗濯倉庫はジーンズの価格として表記されていました。
特に洗濯倉庫はパンツの中でもかなり高い料金設定になっていたので、ジーンズ料金が無いクリーニング店でも料金が上がる可能性があるでしょう。
値段だけ見ればポニークリーニングが1番安いですが、値段に幅がありますし、サービス内容も各社異なっているので一概に安いということはできません。
以下の記事で宅配クリーニング10社をまとめて比較、オススメも紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
【2022年最新】宅配クリーニングのおすすめ10選!実際に利用して徹底比較! - 洋服の選び方~色々な洋服を比較します~
ジーンズをクリーニングに出すときの注意点
ポケットの中身を確認しておく
クリーニングに出す前にポケットの中にものが入っていないかを確認しましょう。
ズボンのポケットはものを入れがちですし、スマホを入れたまま出すということはないと思いますが小さいものは見逃しがちなので忘れずに確認してください。
ポケットの中身については万が一、破損や紛失があった場合でも保証されないことが多いです。
店舗でクリーニングに出す際はその場でスタッフが確認すると思いますが、宅配クリーニングの場合だとそうもいきません。
ボールペンが入っていて、クリーニングしたのに逆にインクのシミがついてしまったなんてこともあるそうなので、クリーニングに出す前にはしっかりと確認しておきましょう。
装飾品について確認しておく
ジーンズの装飾品やプリントについて確認しておきましょう。
例えば、ジーンズによくついてる革パッチですが、これのせいでクリーニングしてもらえないという可能性もあります。
皮革製品のクリーニングを受け付けていないところだと、革パッチの大きさによっては断られることもあるようです。
また、スタッズやスパンコールなどがついていた場合もクリーニングできない可能性があるでしょう。
縫い付けてあるものならそう簡単には取れないですが、接着剤で付けているだけなら熱に弱かったりします。
取り外せるものなら取り外しておいて自分で保管するのが1番ですが、不安なら相談してみましょう。
こちらも店舗クリーニングならその場で確認できますが、宅配クリーニングだと難しいのでホームページなどをよく確認するか、あらかじめ問い合わせておくなどしておくと良いでしょう。
シミや汚れについて把握しておく
シミやほつれ、破れなどがある場合は事前に把握しておきましょう。
シミは食べこぼしなのか汗染みなのかといった種類によって落とし方が異なるので、クリーニングに出す際に説明することで適切な方法でキレイに落としてもらえるようになります。
相手はクリーニングのプロなので見ただけでもある程度分かるとは思いますが、シミがついてからの期間や自分で応急処置をしたならその方法なども伝えておくと確実です。
オプション料金になることもあるので、しっかり確認してどうして欲しいのかを伝えておくと満足のいく仕上がりになりますし、料金についても食い違うことがないでしょう。
破れやほつれは無料で直してくれる業者もあるので、そういった箇所についてあらかじめ伝えておけば作業もスムーズです。
ジーンズはダメージ加工が施されているものもあるので、直して欲しい・直さなくて良い箇所を伝えておいた方が安心できます。
シミなどを自分で把握していなくて思っていた料金よりも高くなってしまうパターンも多いですし、再見積もりにも時間がかかってしまうので、オーダーシートや指示書に処理して欲しい部分を明記して、念のため写しや写真で控えておくといいでしょう。
ジーンズを実際にクリーニングしてみた
ここまでを踏まえて実際にジーンズをクリーニングに出してみました。
今回はポニークリーニングの宅配サービスを依頼しています。
一般的なコットン100%のジーンズと、テロっとした生地感が特徴のテンセル素材のものとをクリーニングに出しました。
普通のジーンズの方は古着でそこそこダメージがありますし、テンセルもコットンに比べてデリケートな素材ですが、どちらも綺麗になっています。
普通のジーンズの方は色落ちしている部分がやや黄色味がかっていたのですが、元の糸の色なのか特に変化はありませんでした。
とはいえ、ダメージが悪化していたり、変なアタリがついていたりということもなかったのでジーンズのクリーニングとしては及第点でしょう。
膝の部分に小さな擦り切れがあったんですが、こちらも広がっているということもなく安心しました。
逆側の膝にもペンキの跡がありましたが、こちらはどうやら落ちなかったようです。
革パッチの部分も特に劣化は見られず、タグで「一部皮革」の表示がされていたのできちんと処理してくれたのでしょう。
このくらいの大きさで革NGのクリーニング店もありますが、ポニークリーニングでは皮革製品のクリーニングも取り扱っているので問題ありませんでした。
続いて、テンセル素材のデニムをクリーニングした結果がこちらです。
実はこちらはジーンズというよりもスラックスの作りになっているんですが、素材違いのデニム生地ということで参考までにクリーニングしてみました。
テンセルは植物由来の再生繊維で、化学繊維と違い原料はコットンなどの天然素材のみを使用しています。
コットンと同じようにロープ染めという特殊な染色が行えるので、デニム特有の色落ちを再現できる素材です。
コットンと比べると光沢と落ち感が非常に強いのが特徴で、少しデリケートになっているため、洗濯表示でも手洗いが推奨されていました。
汚れに関してはちゃんと綺麗になっていて、センタープレスが入っているんですがしっかりプレスし直されていました。
ただ少し残念だったのが、裾が捲れたままプレスされていた点です。
裾が擦り切れていたのはもともとなんですが、その裂け目から外側に捲れたままプレスがかかっているのが分かるでしょうか。
細かい部分ですが裾って意外と目につきますし、少し雑な印象を受けました。
また、今回一緒にクリーニングに出したニットやコートを含めて、すべてにドライクリーニングに使う溶剤の油のようなニオイがついていたのもマイナスポイントです。
ホームページには「毎回蒸留した綺麗な溶剤を使っているのでニオイはありません」というようなことが書かれていましたが、特にニットはニオイがひどく着ていられないほどでした。
消臭剤をかけて1日吊るしておいたところ、マシにはなりましたがまだニオイが残っています。
仕上がりとしてはあまり良かったとはいえないでしょう。
発送してから自宅に帰ってくるまでは一週間ほどでした。
スピードも宅配クリーニングとしては普通です。
今回利用したポニークリーニングは定額パックだったので、料金は4点で5400円だったので一点あたり1350円とやや割高に感じるかもしれません。
ただし、送料がパック料金に含まれているので、大体相場と同じくらいの料金になっています。
他の宅配クリーニングだと大体1000〜2000円程度の送料が別途かかってくることが多いです。
また、今回は初回利用ということでクーポンが使えて、700円OFFになりました。
料金は高くもなく安くもないというところですが、サービス内容からするとあまりオススメはできません。
最初の梱包材は申し込みをしてから2日ほどで宅配キットが届くのでそれを利用できます。
自分で段ボールなどの梱包資材を用意しなくて良いのは楽でした。
大手のクリーニング店なので安心してクリーニングに出しましたが、仕上がりはやや残念な結果だったと言えるでしょう。
ジーンズのクリーニングとしては問題ないと思いますが、他にもっと仕上がりが良くて安くて早い業者を知っているので今後は利用しないと思います。
宅配クリーニングの利用を検討しているという方は上で紹介したクリーニング業者の比較記事を参考にしてみてください。
ジーンズの色落ちについて
ジーンズの楽しみ方の一つに自分好みに色落ちさせるというものがあります。
ヴィンテージデニムのようにヒゲやハチノスと呼ばれるデニム特有のアタリを楽しむのも良いですし、満遍なく色落ちさせて爽やかな雰囲気にするのも良いでしょう。
もちろんできるだけ色落ちさせずに濃い色のまま履くというのもありです。
こう言った色落ちは洗濯の方法や洗う頻度によってある程度コントロールすることができます。
最近のジーンズはヴィンテージ加工が施されていて、最初から履き込んだようなアタリが出ているものなどもありますが、自分で育てたデニムはそれだけで愛着が湧いてくるでしょう。
はっきりとしたアタリを付けたい場合はリジッドデニムを買って、数ヶ月から半年程度は洗わずに着用していきましょう。
リジッドデニムとは糊がついてパリッとした状態のデニムのことで、この糊がついている部分と摩擦で糊が落ちた部分とで色の濃淡が生まれます。
男らしいアメカジテイストのデニムにしたいという方はこちらがオススメです。
出来るだけ長くそのまま履いた方がよりはっきりとしたアタリが出るのですが、先程も言ったように不潔になってしまってはオシャレとは言えないので気を付けましょう。
洗いたくないけどニオイや汚れが気になるという場合は定期的に干したり、抗菌消臭剤を利用したりしましょう。
干す際には色あせを防ぐために裏返して陰干しにするのがオススメです。
ある程度アタリが付いてきたなと思ったら洗いましょう。
一度洗って糊を落とした後は適度に洗って清潔に保った方がジーンズ自体も長持ちします。
アタリを出さず満遍なく色落ちさせたい場合は適度に洗濯をしましょう。
アイスウォッシュと呼ばれるような、均一に色落ちした淡いブルーのデニムはヨーロッパ風のクリーンな雰囲気にしてくれます。
基本的には汚れが気になったら洗えば大丈夫なので履くたびに洗ってもいいですし、面倒くさければ2〜3回履いてからでもそれほど大きく変わりません。
余計なアタリがつかないように洗濯機で洗う場合は裏返してネットに入れておきましょう。
リジッドやワンウォッシュからアイスウォッシュになるまではかなり時間がかかりますが、色落ちしていく過程も楽しみながら履いていくといいでしょう。
出来るだけ色落ちさせたくないという場合は色留めをしながら洗うのが効果的です。
デニムに使用されているインディゴ染料はもともと色落ちしやすい性質があるため完全に色落ちを止める事は不可能ですが、ある程度濃い色のままで履いていくことが可能になります。
やり方は洗う前に水に酢と塩を大さじ一杯溶かして30分ほど付けておくだけ。
酢は酸性なのでアルカリ性の洗剤の洗浄力を抑えることで染料を落としにくくし、塩は染料が繊維に定着するのを助けてくれます。
付け終わったら裏返してネットに入れて普通に洗濯しましょう。
やはり洗うたびに少しづつ色落ちはしてしまうので3〜4回履くのを目安に洗濯するといいでしょう。
おうちで出来るジーンズのケア方法
ここまではジーンズをクリーニングに出す前提でお話ししてきましたが、最初にも言ったように水洗いできるものも多くあります。
素材やデザインによっては自宅で洗濯しづらいものもあるので、念のため洗濯表示を確認して適切な洗濯方法を選ぶようにしましょう。
ここからは自宅でできるジーンズのケア方法について紹介していくので、ぜひ参考にしてお気に入りのアイテムを長持ちさせてください。
洗濯機で洗う場合
洗濯表示を確認して、画像の例のように桶のマークに数字が書いてある表示なら洗濯機で洗うことができます。
桶の下に線がある場合は少しデリケートな素材やデザインなので、洗濯機の弱洗いモードや手洗いモードで洗いましょう。
いずれにしても、洗濯機の中で摩擦されたり、他の洗濯物と絡まって生地が傷む恐れがあるのでネットに入れて洗うのがオススメです。
一般的なデニムは労働者向けのワークウェアとして作られたものなので確かにしっかりしたタフな生地感ですが、長く使いたいと思うのであればできるだけ丁寧に洗いましょう。
また、色の濃いデニムやリジッドデニムは色移りする可能性が高いので色の薄いものとは一緒に洗わず、染料が抜けやすい最初の数回は手洗いで洗うのが良いでしょう。
洗剤もそれほど気にする必要はありませんが、色落ちをできるだけ防ぎたい場合はおしゃれ着洗剤と言われるものやデニム専用の洗剤などがあれば、そちらを使うのがオススメです。
洗浄力が強いアルカリ性洗剤や蛍光増白剤、漂白剤などが入った洗剤を使用すると色が抜けやすく、ムラになったり、白っぽくなったりします。
逆に早く色を薄くしたいという場合でも洗剤の量を適量より多く入れたりするのはNGです。
洗濯表示に洗剤についての指定がある場合もあるのでしっかり確認して適した洗剤で洗うようにしましょう。
手洗いで洗う場合
洗濯表示が桶のマークに手を入れてる表示ならデリケートなアイテムなので手洗いが推奨されています。
洗濯機で洗ってしまうと縮みや形崩れ、色落ちなどが起きるかもしれないので、1点ずつ優しく手で洗いましょう。
手洗いは基本揉んだり擦ったりせず、押し洗いかつけ置き洗いにするのがオススメです。
デニムは強く摩擦すると、その部分だけ色落ちして白っぽくムラになってしまう可能性があります。
押し洗いは洗剤を溶かした水に洗濯物をつけて、上から優しく押すことで繊維の中に水を通す洗い方です。
摩擦しないので繊維へのダメージが少なく短時間で洗うことができます。
つけ置き洗いは洗剤を溶かした水に洗濯物をつけてしばらく放置することで、汚れを浮かせる洗い方です。
繊維へのダメージを極力少なく、しつこい汚れも落とすことができますが、長時間つけ過ぎると浮かせた汚れが戻ったり色落ちの原因になったりするので注意してください。
お湯を使うと汚れが落ちやすくなりますし、雑菌の繁殖も抑えられるんですが、温度が高過ぎると色落ちが起きたり、生地を傷めてしまったりします。
特にデニムの場合は、お湯を使う事で色が抜けやすくなるので出来るだけ水を使って洗うのがオススメです。
洗剤の量も多く入れれば汚れ落ちが良くなるというわけではなく、すすぎ残しになったり色落ちしてムラになったりする可能性があるので、分量をしっかり量って入れてください。
洗った後は脱水ですが、雑巾のように絞ると摩擦が起きたり生地が引っ張られたりしてダメージになりますし、シワが残りやすくなります。
畳んだ状態で軽く水気を絞ったら、裏返してネットに入れて洗濯機で2〜3分脱水しましょう。
乾燥させる
ジーンズを綺麗に乾かすにはいくつかのコツがあります。
ここでも洗濯表示を確認しましょう。
真ん中にあたりにある四角のマークが乾燥方法の表示です。
四角の中に丸と点があるのはタンブラー乾燥が可能な表示になります。
タンブラー乾燥とはいわゆる洗濯乾燥機を使った乾燥のことで、縮んでしまったり摩擦でダメージを受けやすくなるので急いでいる時以外は自然乾燥がオススメです。
点の数によってタンブラー乾燥の温度の上限が決まっていて、点が多いほど高い温度で乾燥させることができます。
このマークにバツがついているとタンブラー乾燥はできません。
デニム自体は頑丈な記事なのでタンブラー乾燥をしても大丈夫なものが多いんですが、ほぼ確実に縮んでしまうということを頭に入れておいてください。
特にリジッドデニムを初めて洗うときは水洗いしただけでも2〜3cmは縮むと言われています。
着用することによって生地を伸ばして、洗濯・乾燥することで縮めるというのを繰り返すことで自分にぴったりフィットしたジーンズを作るという方法もありますが、裾直しをしてあったり、すでにぴったりのサイズで購入していたりすると困ることの方が多いでしょう、
どうしても早く乾かしたいという場合は乾燥機にかける時間を短くすることである程度縮みを抑えられるので、長く乾燥機にかけすぎないようにしましょう。
また、コットン100%でなくポリウレタンなどが混紡されている場合は、熱で生地が弱ってしまうこともあるのでタンブラー乾燥はNGです。
四角の中に線が書いてあるのは自然乾燥を推奨する表示になります。
縦に線が書いてあれば吊り干し、ハンガーに吊るして自然乾燥させることができます。
横に線が書いてあれば平干し、平らに広げて自然乾燥させましょう。
吊り干しより平干しの方が、生地に負担がかからず、ハンガーによる型崩れや伸びもおきないので、ニットのような伸びやすい生地には平干しオススメです。
平干しだと生地が重力で引っ張られないため、シワが伸びにくいというデメリットもあり、シャツのような軽くてしっかりした生地は吊り干しがいいでしょう。
ジーンズの場合はそれほど伸びる生地ではないため、吊り干しの表記になっていることがほとんどです。
裾を上にして干すと生地の重みでシワが伸びますし、小物用のピンチハンガーなどを使って足の筒を開くようにして干せば風通しが良くなって早く乾きやすくなります。
ちなみに、縦線が2本の場合は濡れ干しといって脱水をほとんどしないまま干すことが推奨されます。
濡れたまま吊るすことで生地の重みでシワを伸ばす干し方で、洗いざらしのナチュラルな風合いに仕上げることができるので、リネンやコットン を使用したものに向いています。
薄手で速乾性のある素材ならこの干し方もいいんですが、地厚なデニムだとなかなか乾かずニオイやカビの原因になってしまうのでオススメしません。
先程紹介したような干し方でも十分シワは伸びるので特に濡れ干しをする必要はないでしょう。
四角の左上の角に斜め線が入っている場合は陰干しの表示です。
日光に直接当てないように日陰や室内で干してください。
天日干しは日光に当てることで紫外線の殺菌効果が得られる反面、白いものは黄ばんだり、濃色のものは焼けて色が薄くなったりするデメリットがあります。
陰干しの表示が無い場合でもこういったデメリットが気になる場合は陰干しにするのがオススメです。
デニムに使われるインディゴ染料は直射日光を当てると褪色しやすいので、裏返しにして陰干しにするのがいいでしょう。
こういった表示の組み合わせで乾燥方法が表されていますが、より優しい干し方であればその通りでなくても構いません。
例えばタンブラー乾燥の表示でも自然乾燥にするのは何の問題もありませんし、陰干しの表示がなくても陰干しできます。
干し方についてもしっかり把握して、キレイに仕上げましょう。
まとめ
というわけで、今回はジーンズのクリーニングとおうちでできるケア方法について解説しました。
ジーンズはできるだけ洗いたくない、というこだわりがあるのは良いことですが、せっかくお気に入りのジーンズなら長く愛用したいですよね。
適度に洗って綺麗に保つことで、気持ちよく着用しましょう。
できるだけ丁寧にケアすることでより長持ちさせることができますが、時間がないという人はクリーニングをうまく活用するのがオススメです。
時間があるときには自分で洗うようにするとより愛着も湧いてくるでしょう。