今回はブランド紹介「ヴェトモン」です。
近年絶大な人気を誇り昨年2016awにメンズコレクションをスタートさせた新進気鋭のブランド。
価格も希少性も高く名実ともにラグジュアリーブランドです。
VETEMENTS(ヴェトモン)とは
ヴェトモンはデザイナーであるデムナ・ヴァザリアが2014年に設立したブランドです。
デムナ・ヴァザリアはマルジェラ、ルイヴィトンと名だたるブランドでデザイナーとして活躍し、後にヴェトモンを立ち上げます。
今ではバレンシアガのアーティスティックディレクターにも就任しています。
ヴェトモンの特徴は大胆なシルエットにあります。
シンプルな洋服をエクストリームシルエットで着崩すのがヴェトモン流。
極端に大きなブルゾンもあれば
極端にタイトなコートもあったり
このようにシルエットがとにかく大胆なのがヴェトモンの特徴の一つです。
ブランディングに拘るVETEMENTS(ヴェトモン)
ヴェトモンはブランディングをとても大切にしているブランドです。
ブランディングを高める方法は色々ありますが、まず第一に価格。
靴下で約1万円の価格設定です。
普通の人は買えないですよね?
だからこそブランド価値が高まります。
このように価格を高めてブランド価値を高めるブランドは多いですが、ヴェトモンは希少性も高めてブランド価値を高めているのが面白いところ。
なんと流通量を減らすためにバイイングにマキシマムを設定しているそうです。
通常ブランドはセレクトショップに卸してナンボの世界で、卸せば卸すほど儲かるわけです。
ですが、それをやると流通量が増えますので希少性が低くなってしまいますよね。
「お金さえあれば誰でもいつでも買える」なんて状態はヴェトモンは望んでいないわけです。
日本でも取り扱い店舗は極小。
卸している量が少ないだけでなく、卸し先自体も少ないです。
日本では表参道にあるアディッション アデライデのみ。
アディッション アデライデはラフシモンズやサンローランなど超一流どころを扱うセレクトショップです。
ラグジュアリーブランドを取り扱っていないセレクトショップに卸してしまうとブランディングに影響してしまいますからね。
世界的なファッショニスタやセレブに人気なのもブランド価値を高めます。
例えば日本で言えばローラさんや三代目J Soul Brothersの登坂さん。
憧れの有名人が着ているブランドは当然憧れの対象になります。
このようにヴェトモンは一時的な儲けよりもブランド価値を高めることに注力している面白いブランドです。
ここまで価値を高めたブランドにはオマージュ?リスペクト?偽物?がつきまといます。
パロディーブランドも登場しています。
その名も「VETEMEMES(ヴェトミームス)」
間違い探しかと思うほどVETEMENTS(ヴェトモン)と似た文字列。
パロディーブランド、ヴェトミームスが最初に販売したのはレインコート。
本物そっくりの商品を本家と比べると低価格で販売しているのですが、なんと今ではヴェトモンのデザイナー公認だそうです。
本物が欲しい人は正規店での購入をおすすめしますが、本物でなくとも安く手に入れたい人には嬉しいかもしれませんね。
VETEMENTS 2016aw
ヴェトモンは2016awでメンズコレクション開始した新進気鋭のブランドです。
なので見返すのも意外と簡単。
気になる人は2016awから振り返ってみましょう。
VETEMENTS 2017ss
2017SSのテーラードスタイルはとても分かりやすい。
艶々で思いっきり上品な素材感が写真からでも分かるセットアップをビッグシルエット化&ショートパンツで着崩しています。
コチラはビッグサイズのジャケットに加えてスラックスを切りっぱにしています。
ベルトも思いっきり垂らしてルーズさを加速させていますし、シャツもだらしなく着ています。
セットアップを着こなし、シルエット、ディティールで着崩す面白いスタイル。
個人的にこれがベストルック。