低価格で高品質のアイテムを作り続けているユニクロ。その魅力の一つに世界的なファッションデザイナー、ハイブランドとのコラボレーションがあります。近年は毎年春夏と秋冬に何らかのコラボレーションが行われています。
クオリティも通常のユニクロと比較しても目を見張るほど優れており、ファッション雑誌にも取り上げられるなどおしゃれ好きにも広く浸透しています。
今回はそんなユニクロとの代表的なメンズでのコラボを振り返ります。各デザイナーやブランドの特徴も見えてくるので非常に面白いです。
クリストフルメール
https://fashionmarketingjournal.com/2016/08/uniqlo-u.html
まずはユニクロコラボにおいて外すことのできない「クリストフ・ルメール」とのコラボレーション。ルメールとは彼の名を冠した自身のブランドを立ち上げ、あの世界的ブランド「エルメス」にてデザイナーを勤め上げた人物です。
彼の得意としているシンプル、ミニマルで洗練されたテイストはベーシックな服作りを得意とするユニクロの物作りと密接に関わり合える相性の良さがあります。
ユニクロと初めてコラボしたのは2015年の秋冬、「ユニクロアンドルメール」において。当時の人気は凄まじく、実店舗では入場規制がかけられ、オンラインでも人気の商品は数分で軒並み完売という注目度でした。アイテムのクオリティも相当のもので、本家のルメールとそこまで変わらないデザインには驚愕したことを覚えています。
https://otokomaeken.com/mensfashion-news/10823
比翼シャツやミニマルなロングコート、細身のスリッポンなど全体的に大人っぽくシックなコレクションでした。次の2016春夏ではシャンブレーアイテムなどワークテイストを織り交ぜたフレンチカジュアルの提案が多く、初回と同様に圧倒的な人気、高品質なアイテム作りがされていました。
そんな人気を博した「ユニクロアンドルメール」は上記2シーズンで終了。次シーズンからお馴染み「ユニクロU」と名前を変えコラボレーションをしていきます。現在も毎シーズン立ち上がっている「ユニクロU」も依然として質もデザイン的にも高いクオリティを保っています。
ただ初回のような人気はなくなっているのが現状です。
現在の2018秋冬も立ち上がり初日に店舗に行きましたが、人がごった返しているような状況はなくスムーズにアイテムを見ることができました。今後も続いていくであろうユニクロの定番コラボレーションですがこのまま飽きられれることのないように続いていってほしいです。
JWアンダーソン
https://fuku-labo.com/uniqlo-jwanderson-recommend-2
ルメールに続き徐々に定番化してきているのがデザイナー「JWアンダーソン」とのコラボ「ユニクロアンドJWアンダーソン」です。JWアンダーソンは自身のブランド「J.W.Anderson」や「ロエベ」のクリエイティブディレクターに就任するなどの経歴の持ち主です。
その二つのブランドからイメージできるように非常に攻めたデザイン、色使いが彼の特徴。上記のルメールとはまさに正反対にいあるテイストの持ち主です。彼とのコラボは2017秋冬からスタート。
http://sushi0630.hatenablog.com/entry/2017/10/27/215106
カラフルなカラーリングのボーダー柄ニットや、チェック柄のパッチワークシャツ、中綿入りのバッグなどファッション上級者向けの連発でした。
といっても全てが使いにくいわけでもなく、中には非常に使えるアイテムもあったりと宝探しのような感覚で良品探しを楽しめるコラボでした。このまま続いていくのかと思いきや今季2018秋冬の展開はないようです。
トーマスマイヤー
http://daman.co.id/tomas-maier-is-uniqlos-next-guest-designer/
他と比べいまいち盛り上がりのなかったコラボの一つ。トーマスマイヤーは自身のブランド「トーマスマイヤー」を続けながらラグジュアリーブランド「ボッテガヴェネタ」のクリエイティブディレクターを務めブランドの成長を支え続けている実力者です。
彼はアースカラーを多用した大人なカジュアルを感じさせるアイテム作りとボッテガヴェネタのようなシックでラグジュアリーなテイストが特徴です。ユニクロとは2018春夏にリゾートウェアコレクションとしてコラボレーションしました。
https://otokomaeken.com/mensfashion-news/76445
スモーキーな色使いと、落ち着いたリゾート風の柄を多用した大人なアウトドアテイストが印象的でした。
他のコラボと比較しても攻めたアイテムはなく、良くも悪くもユニクロっぽい使いやすいアイテムが多かったです。今年のコラボが初ですがもしかすると来年の春夏にもリゾートウェアコレクションのコラボがあるかもしれません。
イネスドラフレサンジュ
http://news.livedoor.com/article/detail/12163587/
長年レディースに限りコラボレーションを続けてきたイネス。
レディースでの展開は今季の2018秋冬でなんと10シーズン目になります。
「イネスドラフレサンジュ」とはフランス人女性でファッションモデルを経てファッションデザイナーに転身した輝かしい経歴の持ち主。自身のブランドのデザインをしており上品で暖かみのあるパリジャンヌスタイルが特徴です。
そんなユニクロ×イネスが待望のメンズラインをリリースしたのが昨年2017秋冬のコレクションです。レディースでは確固たる人気があるからこその長年にコラボのように思えますがいざメンズラインがリリースされてもいまいち盛り上がらなかった印象です。そしてメンズラインはそのシーズンで終了。現在も発表はされていません。
https://thinking-puddle.com/uniqlo2017
アイテムはツイードやコーデュロイを使用したアイテムが多く、イネスらしい上品でシックなコレクションでした。ただその素材使いからどうしてもおじさんぽいアイテムが多かったことを覚えています。
とはいえ、チェックシャツやステンカラーコートなどあたりアイテムもあったのでぜひまたメンズの展開もしてほしいです。
ジルサンダー
http://mwwlog.com/life/fashion-life/+j-uniqlo.html
また、「ジルサンダー」とのコラボも忘れてはいけません。ちなみに「ジルサンダー」という本人が立ち上げたブランドもありますが、ユニクロとのコラボはデザイナーであるジルサンダー本人とのコラボレーションです。
「+J」と言う名前でなんと今から9年前の2009年の秋冬からスタートしていました。コラボレーション自体は2011年秋冬の5シーズンで終了。その3年後の2014年の秋冬に「ベストオブ+J」として復活しています。長期のコラボ期間と復活に人気ぶりが伺えます。
そのアイテムはシャツ、スラックス、ジャケットなどベーシックなアイテム展開で細身のすっきりとした美しいシルエットが特徴でした。
http://mwwlog.com/life/fashion-life/+j-uniqlo.html
特にシャツは「完璧とまで言われたシャツ」として非常に人気になりました。
筆者も当時購入しましたが、ただ細いだけでなく無理なく身体にフィットする綺麗なシルエットに驚いたことを覚えています。こちらもぜひまたコラボしてほしいデザイナーです。
アレキサンダーワン
https://news.nifty.com/article/item/neta/12134-102941/
そしてもうすぐ発売の最新コラボは「ユニクロアンドアレキサンダーワン」。彼の名を冠した「アレキサンダーワン」はブラックを基調にエッジの効いたデザインが特徴で、いわゆる「モードストリート」と言う一つのテイストを作り上げたブランドです。そんなモード感のあるデザイナーとユニクロとのコラボは今までになかった組み合わせです。
https://www.fashion-press.net/news/43754
コラボレーションするアイテムは「ヒートテック」。
下着やタンクトップなどインナーのみの展開になっています。
以上が歴代ユニクロコラボレーションです
コラボするデザイナーやブランドによって多少の当たり外れは正直ありますが、どれも高い水準のアイテムになっていることは間違いありません。これからもユニクロとのコラボラインは要注目です。