パリコレクションやミラノコレクションなどを耳にする方も多いでしょう。とりわけファッション好きであれば関心を持つ方も多いです。一方でファッション初心者などはコレクションと聞くとアバンギャルドな着こなしやアイテムが氾濫する非現実的なイベントという近寄りがたいイメージもあります。
一見、自分とは関係のない世界だと思いがちですが、コレクションを見ていくことで普段のコーデにも反映でき、よりオシャレになる手段でもあります。今回はコレクションの見方のポイントを紹介します。
コレクションとは
https://gqjapan.jp/fashion/collection/20190418/talking-about-paris-mens-19aw-02
トレンドを生み出すのはハイブランドと呼ばれる一流ブランドのデザイナーです。奇しくも多くのブランドで似通った要素が発表されたり、飛び抜けた衝撃性、新鮮味のある要素を持った1ブランドからトレンドが生み出されることがあります。その発表の場が年2回各地で行われるコレクションです。
主にSS(春夏)とAW(秋冬)に分けられ、ニューヨーク、ロンドン、ミラノ、パリ、東京の5大都市で開催されます。
また各地により特色も見られます。
19SS NYコレクション 「MICHAEL KORS」
https://www.fashion-press.net/collections/gallery/43075/737733
例えば、ニューヨークであればデニムやカットソーなどカジュアルで日常的に使えるアイテムが多く登場し他のコレクションよりも日常着に親和性の高いコレクションです。
その中でも注目すべきなのがパリコレクションです。パリコレと呼ばれ各コレクションで最も有名です。
世界最大級の規模で世界中のデザイナー、モデルの憧れでもあるパリコレは名実ともにアパレルの中心地です。
コレクションを見るポイント
http://blog.livedoor.jp/zzcj/archives/51903349.html
ブランドによっては正直ふざけているとしか思えないような着こなしや演出があり、そこが非現実的なイメージとして定着しています。
大切なのはブランドもコレクション専用の着こなしとして発表しているということ。
差別化が重要なファッションにおいて、ブランド側も他ブランドとの差別化を図っています。全身コレクションのような着こなしをしたら職質必死です。
アイテム
そこで、まず心がけるポイントは「アイテム単位で見る」ということ。
派手な着こなしに目がいきがちですが、実際にコーデに取り入れるとしたらシャツ、パンツ、バッグなどアイテム単体のはず。
全身同じブランドで揃える人もあまり多くはないです。アイテムレベルで注目するとぐっと見やすくなるはずです。
20SS パリコレクション「Berluti」
https://www.fashion-press.net/collections/gallery/51117/881614
上記、コレクション写真もインナーのシャツ、あぜ編みニット、ワイドハーフスラックス、ハイカットスニーカーと、アイテム単位で見ることで見やすくなりますね。
着こなし
アイテムの次は着こなしを見てみましょう。アイテムの個性が強烈なものも多いので着こなしも難しく見えがちです。
そこでアイテムへのフォーカスをぼかして見てみましょう。
20SS パリコレクション「sacai」
https://www.fashion-press.net/collections/gallery/51123/881829
例えば、こちらは上下柄物同士ですが、着こなしだけに注目するとタックインです。
シャツとスラックスのタックインで根本的にはフォーマルな着こなしが提案されています。
https://www.fashion-press.net/collections/gallery/51123/881829
こちらは柄で奇抜になっていますが、ロングコートにハーフパンツという基本的なYラインが用いられています。
シルエットからもトレンドの傾向がわかります。
色遣い
色遣いも見るべきポイントです。色にもトレンドがあり、各ブランドの色遣いにもトレンドが反映されています。
コツはアイテムと着こなしへのフォーカスをぼかすこと。
こうすることで全身で使われている象徴的な色を発見することができます。ウェブで見ている場合、コレクションの全体画像を小さくして見ると、そのブランドの象徴的な色がわかりやすいです。
20ss パリコレクション「ルイ・ヴィトン」
https://www.fashion-press.net/news/51020
こちらはペールトーンのブルー、ピンク、グリーンが中心的な色遣いです。
20SS パリコレクション「オフ-ホワイト」
https://www.fashion-press.net/news/51005
こちらは白、グレー、ベージュが見られます。
上記のルイヴィトンも淡い色遣いでブランド同士での共通した、トレンドになりそうな色遣いもわかります。
以上がコレクションを見る時のポイントです
一見難しいコレクションも一気に見るのではなく、段階的に見ていくことでかなりわかりやすくなるはずです。アイテムや着こなしなどを日常着に落とし込んで今の自分のコーデに反映することもできますね。今後はコレクションにも注目して見ると、自分のレベルアップにも繋がりますしファッションが楽しめるのでオススメです。