ダッドスニーカーをご存知でしょうか。「ダッド」とはアメリカ語でパパ、親父という意味のラフな単語です。そんな言葉通り、親父が履いていそうなラフでカジュアルな見た目のスニーカーの総称です。
ダッドスニーカーとは
ファッションのトレンドはシャツやニット、パンツなどだけでなく小物にも影響します。昨今のトレンドとしてはビッグシルエットのルーズなスタイルやストライプやチェックなどの柄物を積極的に取り入れる傾向があります。
そんな一昔前ではオタクファッションとも形容されていた「ダサい」とされるスタイルが流行する中で、スニーカーにもそのような要素が現れています。
それが「ダッドスニーカー」と称されるスニーカーです。
ぼってりとしたフォルムに厚めのソール、カラフルな色使いなどスタイリッシュさとは無縁な見た目です。そんなチープさ&実用性100%に振り切ったスニーカーは近所のお年寄りやファッションに興味のない父親などが履いていそうな運動靴のようです。そんなダサさこそが今はおしゃれに見えてしまうという複雑さを極めたトレンド真っ只中です。
今回はそんなダッドスニーカーに注目してオススメのアイテム、オススメのコーディネート方法を紹介します。
オススメダッドスニーカー
バレンシアガ / トリプルS
https://www.balenciaga.com/jp/triple-s-shoes_cod11388265lx.html#/jp/メンズ/スニーカー
セレブやファッショニスタの間で非常に高い人気を誇るのがトリプルSというモデルです。バレンシアガが17FWで発表したこのアイテムは当時のストリートファッションシーンをメインに現在も人気です。
このトリプルSこそがダッドスニーカーブームを巻き起こしたアイテムと言ってもいいでしょう。デザインはデムナヴァザリア。ヴェトモンを立ち上げた張本人です。ランニングシューズ、バスケットボールシューズ、トラックシューズの3種類のスポーツソールを元にデザインされています。
全てが分厚いボリュームーなシルエットとデザインに各ディテールにレザーのパーツを使用しており、実際に見るとその存在感と高級感に圧倒されます。
従来のカラフルなモデルやオールブラック、オールホワイト、バイカラーなど現在非常に多くのカラーバリエーションがあります。
GUCCI / レザースニーカー ヴィンテージ加工
アレッサンドロミケーレの就任から勢いを増してきているインポートブランドの一つがグッチです。SNS映えを狙ったのかわかりやすいロゴやデザインで自身のもつラグジュアリー感を打ち出し若者を中心に人気を集めています。
そんなグッチでオススメのダッドスニーカーがヴィンテージ加工を施したレザースニーカーです。こちらはグッチマークが入っていなければわかりやすいデザイン性もない至ってシンプルなボリュームスニーカーです。
アイボリーの単色、オールレザーのスニーカーというラグジュアリーさをボリームのあるシルエットと汚れた風合いで大胆にダッドな雰囲気までカジュアルダウンさせた技巧派のダッドスニーカーです。
HOKAONEONE / BOUNDI 5
https://www.zappos.com/p/hoka-one-one-bondi-5/product/8804087
ダッドスニーカーブームで注目されているのがスポーツブランドのスニーカーです。動きやすさに特化したモデルの多いスポーツブランドのスニーカーは野暮ったいファルムと厚いソールでまさにダッドスニーカーの見た目。
特にHOKAONEONEというスポーツ向けのシューズブランドです。その中でもオススメなのが BONDI 5というモデル。
シルエットは丸みを帯びていてこれでもかというぐらいに分厚いソールが特徴です。
その代わり色がオールブラックの単色でフォルムの主張を程よく抑えてくれています。また本格的なシューズブランドだけあって履き心地は抜群。最初は独特に感じますが、慣れるとこれ以上にない歩きやすさに病みつきになります。
アディダス / ファルコン
http://nikelab.jp/2018/08/adidas-falcon-suede-b28128/
今年発売されたばかりのアディダスの新作スニーカーです。
切替を多用した90年代のようなレトロフューチャーを彷彿とさせるディテールとシルバーのメタリックパネルが特徴的なボリュームのあるデザインです。
要所にスエードも使用され上品さをプラスしています。メッシュ素材のライニングも通気性を確保し快適なはき心地に。トゥがやや細めなためボリューミーでも合わせやすいのがさすがのアディダスクオリティです。
ピンクの入ったブラックやミントグリーンの入ったグレーなどバリエーションも多いですが、そのどれもがペールトーンなので見た目よりずっと合わせやすいです。
ダッドスニーカーの見た目だけどスタイリッシュでダサくないスニーカーが欲しい人にオススメです。
ナイキ / M2K TEKNO
https://www.jd-sports.com.au/product/black-nike-m2k-tekno-womens/1175241_jdsportsau/
ナイキのダッドスニーカーとして人気のエアモナークを再構築してアップデートしたのがテクノです。エアモナークをベースにしているのでダッドスニーカーとしての見た目やはき心地は健在。
アッパーのデザインがより複雑になり、ソールに流線型の切り替えが入り、より今っぽい考えられたダッドスニーカーとして生まれ変わっています。
レザーを使用して大人っぽい印象を保っているのも合わせやすいポイントです。ダッドスニーカーブームで各種メディアにもエアモナークは取り上げられていますが、他の人とは被りたくない方にはこちらがおすすめです。
プーマ / サンダーデザート
https://item.rakuten.co.jp/kinetics-tokyo/367997-03/
プーマの新作スニーカーです。プーマもおしゃれとはかけ離れたスポーツブランドのイメージでしたが昨今のダッドスニーカーブームに乗じてか続々と新作を打ち出し大人気になっています。
こちらはデザート=砂漠をイメージしたスニーカー。砂漠に照りつける光と漆黒の闇をデザインしているそうです。
分厚いソールに流線型のデザインはハイブランドのダッドスニーカーを思い起こすデザインで、スエード、レザー、メッシュの切り替えが単色ながら異素材で程よいアクセントを生み出しています。
メンズ、レディースでカラーバリエーションが違い、メンズはブラック・ホワイトのモノトーンですがレディースにはベージュカラーがあり、そちらも中々かっこいいのでサイズが合う人は是非レディースモデルにもトライしてみてください。
ダッドスニーカーおすすめコーディネート
スニーカーをポイントに
https://otokomaeken.com/mensfashion/34792/2
ボリューミーなシルエットで非常に目立つダッドスニーカーの持ち味を活かし、オールブラックのシンプルなコーディネートにアクセントとして使用しています。
ソックスもブラックにすることで一層スニーカーの存在感を増し、足元にしか色がないものの全体的に地味な印象が払拭されています。タートルネックのボリュームのある首まわりとダッドスニーカーのボリュームが面白い対比になっています。
真似もしやすい非常にバランスのとれたコーディネートです。
ボリュームを調節した上級者コーデ
http://ellegirl.jp/article/18aw-street-trend-dad-sneaker-180313-hns/2/
ボリューミーなスニーカーのはずなのに程よいインパクトに抑えられているのは全体のカラーリングのうまさによるものです。
ダウン、サコッシュのモノトーンと、ヘアカラー、スラックスのベージュ系が交互にあるので視線が散らばり全体的にすっとした透明感あるコーディネートに仕上がっています。
並外れたバランス感覚の超上級者ですが是非ともチャレンジしたいスタイルです。
大胆なカジュアルダウンに
http://ellegirl.jp/article/18aw-street-trend-dad-sneaker-180313-hns/2/
チェック柄のトレンチのような格調あるコートに首元にはストール、レザーのバッグを小脇に抱えたドレッシーなスタイルを下半身で思いっきり崩したコーディネートです。
色落ちデニムとダッドスニーカーで極限までカジュアルに仕立てた下半身とのコントラストが非常におしゃれです。
ソックスにスニーカーと真逆の色味を入れることで対比効果が生まれボリュームとカジュアル感をうまく強調しています。
以上がダッドスニーカーの紹介です
昨年から徐々に盛り上がりを見せているダッドスニーカーですがこの流れはまだまだ続きそうです。トレンドアイテムでもあるダッドスニーカーを一足取り入れることでこれまでのコーデをレベルアップさせることにもつながります。是非チャレンジしてみてください。