アニメ作品、キャラクターをファッションに落とし込んだアイテムやブランドが今徐々に増えてきています。一昔前はアニメやアイドルなどが好きな人、いわゆるアキバ系はファッションとは相容れないダサさの象徴とされてきたこともありましたが、もはやアニメやアイドル好きがダサいという考えは昔のものになっています。今回はそんなアニメ好き、ファッション好きを同時に唸らせるであろうおすすめブランドをご紹介します。
なぜアニメとファッション?
アニメがファッションとコラボし始めたのは現在より数年前のことです。現在では主流のトレンドである「ダサいことがかっこいい」という気分とそれに伴うファッションシーンにおける年代の巻き戻しがありました。
http://inakagadget.com/airmax95-review/
80年代や90年代に流行ったもののリバイバルという形でクラッチバッグやハイテクスニーカーなどのアイテム、タックインなどの着こなしが復活しています。
その流れで同じカルチャーの当時のアニメ作品も注目されてくることは自然なことでしょう。
https://gyahunkoubou.com/jojo-animation-part4.html
「おそ松さん」や「ジョジョの奇妙な冒険」などがタイトルや内容を変えリバイバルされています。
https://nijimen.net/topics/10481
過去には市場においてトレンドに非常に敏感なGUが「セーラームーン」とのコラボを発表し、瞬く間に完売アイテムが続出しました。そして現在も藤原ヒロシが「ポケモン」とコラボしたプロジェクトが発表されています。このようなことから一般的にもファッションへのアニメの落とし込みが徐々に認知されています。
また近年になりジャパニーズカルチャーとして世界に発信されるほどストーリーや作画の完成度が高まっているアニメの「大人化」もアニメのファッション化に拍車をかけているのでしょう。
アニメにもファッションシーンの影響を受けてか、キャラクターの私服などが自然なオシャレになっていることも面白いです。親和性が高まっているアニメとファッションをうまくミックスさせているブランドを以下で紹介します。
SuperGroupies(スーパーグルーピーズ)
https://www.super-groupies.com
アニメ×ファッションブランドにおいて現在最も知名度が高いであろうブランドがスーパーグルーピーズです。
「ファッションにアニメを!」というコンセプトで、アニメ・ゲーム作品とコラボした商品を展開しています。
いつもの服装に取り込める、一見アニメグッズには見えないがキャラクターらしさが伝わるアイテムを目指しています。
100作品以上とのコラボアイテムの取り扱いがあり規模的にも人気の高さがわかります。
作品のジャンルも多種多様で「ワンピース」などの王道ジャンプ作品やアイドルマスターやテイルズシリーズなどゲーム発の作品など年代ジャンル問わずのラインナップです。アイテムはコートやカーディガンなどアウター系もありますが、全作品共通して多いのが腕時計やブーツ、バッグなどの小物系です。
https://www.super-groupies.com/product/1738
ぱっと見ではアニメグッズとはわからないのですが、カラーリングや細部のパーツが通常のファッションブランドではまず見ないような組み合わせなので違和感はあります。
日常でオシャレに着用できるアイテムを探すのは少々大変です。値段は平均で12,000円程度。アパレルと見ると安いですがアニメグッズとしてみると少々高めです。
Ground Y
https://antenna.jp/articles/3392895
ファッション好きならしならい人はほぼいないであろう「ヨウジヤマモト」の手がけるブランドです。ファッションの新たな可能性にシンクロする多面的な要素を取り入れながら新しい世界観を提案するブランドとしてモード一辺倒だけでなく、様々なブランドやアーティストとのコラボを行なっています。
基本的には「ヨウジヤマモト」らしいモノトーンベースのゆるいシルエットのアイテムを展開。価格は本ラインよりはぐっと手に取りやすいですが一般的にはかなり高めの価格帯。
https://www.fashion-press.net/news/14485
アニメ作品とのコラボは「新世紀エヴァンゲリオン」を中心に「仮面ライダー」や「ウルトラマン」など往年の特撮作品とのコラボを行なっています。
2015年の初回コラボ時は当時の渋谷PARCOで「エヴァ」とのコラボが展開されていました。ここから現在までも続く人気コラボになっています。デザインは大胆にキャラクターを大きくプリントしたものが多いです。
ここまでのアピールでも成立してしまうのは他にないベースのデザイン力と素材感が理由。
複雑なデザインの中に落とし込まれていたり、デザインがジャガードで施されていたりとキャラクターものとしての主張はダントツですが、そのキャラクター自体のデザインが強制的にファッションの一部として表現されています。
値段は高いですがアニメ好き、ファッション好き共に唸らせるクオリティです。
CONNECT:ED(コネクテッド)
https://twitter.com/connect_e_d/status/1052517556286709760
コネクテッドとは漫画「服を着るならこんな風に」の企画協力としても知られるMB氏が監修を行うファッションブランドです。「おしゃれという「現実」とアニメ作品の「虚構」を繋ぐ」ということをコンセプトに、MB氏のロジカルなモノづくりが反映されたアイテムを展開しています。
コラボ作品は「Re:ゼロから始める異世界生活」や「この素晴らしい世界に祝福を!」など現在は主にカドカワのライトノベルを中心としたラインナップです。
ただキャラクターデザインをプリントしたり、アニメのカラーリングを反映したアイテムを作成しているのではなく、そこには徹底して計算された「オシャレに見える理由」があります。
https://connect-ed.shop/items/5b89fcf25f7866710d001e19
例えば、カットソーのボディはありものではなく完全オリジナルで作成したり、メガネは日本人の顔の形に合わせかけた時の見え方まで計算されていたり。
とにかく実際の着用感や他人からの見え方などオシャレの本質への拘りが他のブランドとの一線を画すポイントになっています。
その上、アニメ作品の要素も絶妙なニュアンスで取り込みつつ日常でオシャレに着用できるファッションアイテムとして成立させています。価格帯は平均すると6〜7000円程とこのクオリティから考えるとコスパはかなり高いでしょう。
まだ始まったばかりなのでコラボ作品には偏りがありますが、今後知名度が上がってくればさらに多くの作品とのコラボも期待できそうです。
R4G
https://twitter.com/official_r4g
「MOUSSY」、「SHELLTER」などを展開する株式会社バロックジャパンリミテッドが昨年新たに打ち出した新ブランドです。上記のブランドだけ見るといわゆるギャル系ブランドで店内にはEDMが大音量でかかっていそうですが、「R4G」は列記としたアニメコラボブランドです。アニメとファッションをつなぐ架け橋となることをコンセプトに展開しています。
ブランド名の「R4G」は「Respect for Geeks」の略でGeeks=オタクへのリスペクトが表現されています。
https://www.ec-store.net/campaign/mook/event/180315sayuri/index.html
アニメ作品だけでなくアニメ好きとして知られる乃木坂46のメンバーをシーズンビジュアルに起用したりとアニメ好きのみならずアイドルファンからも注目を集めています。
取り扱い作品は「コードギアス」や「おそ松さん」、「シュタインズゲート」など根強いファンがいる作品が多いです。
アイテムはロゴやキャラクターをプリントしたものが多く、決してオシャレとはいえず日常では着用しずらいアイテムが多いです。価格帯は平均して4.000円ほどとリーズナブルですがアニメグッズとして見ることをおすすめします。
以上がアニメ×ファッションの紹介です
近年の動向を見ていても今後また新しいブランドが出てくるのは明白でしょう。好きなアニメ作品があれば各ブランドを見てみてください。意外と使えるアイテムがあるかもしれません。