mujiラボが大好評のようです。2017春夏にリニューアルされ前年比360%という強烈な数字を記録しています。
ムジラボは2011年にMHLことマーガレットハウエルを運営するアングローバル社と提携して出来たコラボラインなだけあって、正直言って商品はまんまマーガレットハウエルでした。シンプルなデザインのまま質をアップデートしたといった作り。
ファッションにどっぷり浸かった人からすれば物足りなく、そうでない人からすれば丁度良い、と感じるはずです。今回はそんなムジラボについて解説します。
ムジラボとは?
ムジラボは無印良品のハイエンドライン。分かりやすく言うと高価格帯ラインですね。
ユニクロで言えばユニクロU、H&Mで言えばCOS、コンバースで言えばコンバースアディクトがそれにあたります。
【低価格ブランドとハイエンド業態】
ユニクロ→ユニクロU
H&M→cos
コンバース→コンバースアディクト
無印良品→mujiラボ
2017春夏からエヌハリウッドの尾花大輔さんがメンズラインを手掛ける
今のムジラボはユニセックス展開が多く、これは非常に意外なところ。トレンドを完全に無視するのが無印良品ではありますが、ユニセックスというのはジェンダーレス(男女の性差がない)という近年の顕著なトレンドの一つを反映しています。
https://www.muji.net/store/cmdty/detail/4550002061869?searchno=1
上記のデニムはムジラボのユニセックス商品。男女は腰つきが大きく違うので同一商品はあまり見かけませんが、ムジラボでは23-33インチまで用意されており商品説明でもユニセックスを強調しています。
実はムジラボのメンズラインは2017春夏からエヌハリウッド(N.HOOLYWOOD)の尾花大輔さんがデザインナーです。
2018春夏エヌハリウッドコレクション画像
https://hypebeast.com/jp/2017/7/n-hoolywood-2018-spring-summer-collection-show
コレクションと聞くと奇抜なファッションを浮かべる方が多いですし、実際そういった側面も強いですがエヌハリは比較的シンプル。無印良品との相性も良いでしょう。2017年から売上が急上昇したのは尾花さんの功績によるところが大きいのかもしれませんね。
取り扱い店舗
ムジラボの取り扱い店舗はまだまだ少ないです。2018年現在、都内は10店舗のみで全国でも27店舗しかありません。詳細は↓のリンクをご確認ください。
ムジラボ取り扱い店舗一覧
https://www.muji.com/jp/shop/storelist?a=615
ムジラボアイテムレビュー
それでは最後にムジラボのアイテムを紹介していきます。
ノンシューレースレザースニーカー 6990円
https://www.muji.net/store/cmdty/detail/4550002056056?searchno=3
ノンシューレースということで靴紐を排したデザインのスニーカー。スリッポンと捉えても問題りません。シンプルなままデザイン性を取り入れるとなるとこのアプローチになりますよね。
ブランドに良くみられるデザインで、素材はキャンバスではなくレザーにアップデートされていますが、シルエットは万人向けで太め。オシャレかどうかよりも歩きやすさを優先させています。
歩きやすい靴なんていくらでもあるのでやや残念。
裏起毛スタンドカラーシャツ 7990円
https://www.muji.net/store/cmdty/detail/4550002054953?searchno=2
上記のスニーカーは靴紐を排したデザインでしたが、こちらのシャツは襟を排したデザイン。何かを付け足す方向のデザイン性よりも簡略化させるデザイン性はムジラボの特徴の1つですね。
この商品はボタンがチープ。襟がないことと、生地とボタンの色差から、ボタンが目立つ作りなので全体の印象を大きく損なっています。
デニムスタンドカラーシャツジャケット 7990円
https://www.muji.net/store/cmdty/detail/4550002054915?searchno=7
スタンドカラーでボックスシルエットと気になる作りですが、シャツジャケットもスタンドカラーシャツと同様にボタンが気になります。素材感が良いだけに惜しいです。
綿混二重編みロングパーカー 9990円
https://www.muji.net/store/cmdty/detail/4550002054564?searchno=5
無印良品では珍しいビッグシルエットのパーカー。やはりムジラボの方がやや攻めていますね。肩はドロップショルダーで身幅もありますしパーカーにしては着丈もかなり長め。ただ、こういったビッグシルエットは締めるところは締めないと着せられている感が出やすいです。
モデル体型の方なら問題ありませんが、普通体型の方は要注意。パーカの場合はフードが立ち上がっているものだと小顔補正が強烈にあるので着せられている感が無くなります。この商品はフードの立ち上がりが惜しい。
素材感は微光沢で良いですね。
ナイロンチェスターコート 17900円
https://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738625346?searchno=8
ナイロン素材で軽く羽織れるチェスターコート。春と秋用ですね。ラペルは細くミドル丈でこれといった特徴はありません。定価17900円と考えると割安感はありませんが、現在セールで8950円なら一考の価値あり。
アパレル的なオシャレさを求めている人には響きませんが、シンプル志向の無印良品ファンには響くでしょう。
撥水チノパンツ 7990円
https://www.muji.net/store/cmdty/detail/4550002055813?searchno=4
テーパードシルエットのチノパンでTHE普通。これも定価の7990円ならコスパが良いとは思えませんが、セールで3995円ならギリギリありかなといったところ。ただ着こなしが難しい商品なので非推奨です。
フレンチダウンポケッタブルノーカラージャケット 9990円
https://www.muji.net/store/cmdty/detail/4550002055578?searchno=2
今回オススメしたいのはこのノーカラージャケットです。この商品をアウターとして使うのではなく、インナーダウンとして使うのが非常にオススメ。インナーダウンはオススメしたい商品を見つけるのが本当に難しいですが、これはスマッシュヒット。
インナーダウンでシワ感が弱く高級感があるものは少ないですが、このジャケットは申し分なし。おまけに薄いのでインナーに入れてもモタつきませんし、ジップも小さく目立たないので全体の印象を損ないません。
是非ステンカラーコートと合わせてみて下さい。ノーカラージャケットは襟がないのでスタイルが悪く見えてしまいます。なので顔周りがカバーされるアウターと高相性。ストールやマフラーを巻いてもOKです。
インナーダウンとして使うなら見える面積が少ないので、明るいカラーがあれば言うことなしでしたが、そこは仕方ありません。今回のレパートリーならカーキが使いやすくてオススメです。手持ちの黒アウターとコーディネートすると良いでしょう。
ポケッタブル仕様で持ち運びが可能なので秋冬の旅行時にも重宝します。
以上です。当たりはずれはありますが、ここまで良い商品があるなら見逃しは出来ませんね。売上が急上昇したのも納得です。