ユニクロUやJWアンダーソンのような盛り上がりはなく、
ひっそりと販売開始されたユニクロとトーマスマイヤーのコラボレーションアイテム。
ユニクロコラボといえば正直当たり外れはあるものの、毎回コラボ先によってかなり表情の変わる面白い企画です。今回はドイツ生まれのデザイナー「トーマスマイヤー」とのコラボレーション。
その商品全てを実際に試着してきました。見て着て触ったありのままをレビューいたします。
- トーマスマイヤーって誰?
- スーピマコットンTシャツ(半袖)
- スーピマコットンプリントTシャツ (半袖)
- エアリズムフルオープンポロ(半袖)
- エアリズムポロシャツ(半袖)
- カシミヤクルーネックセーター(長袖)
- フライトジャケット
- コットンジップアップブルゾン
- エアリズムスタンドジャケット
- コットンイージーパンツ
- イージーチノショートパンツ
- スイムイージーショートパンツ
- スイムイージーショートパンツ(プリント)
- スイムショートパンツ(カラーブロック)
- スイムプリントショートパンツ
- ビーチサンダル
トーマスマイヤーって誰?
トーマスマイヤーはエルメスのデザイナーを経て、現在までボッテガヴェネタのクリエイティブデザイナーへ着任しています。また彼自身のブランド「トーマスマイヤー」も展開しています。
今回のコラボのコンセプトは「リゾートを、日常に。」
ブランド「トーマスマイヤー」からもそのエッセンスを感じ取ることができます。
「トーマスマイヤー」18-19AW
https://www.wwdjapan.com/536541
最新のコレクションなのですが、AW(秋冬)なのにこのリゾート感。このテイストは彼の個性とも言っていいでしょう。そしてコレクション画像なのにこの日常感。
多くのブランドはその持ち味を存分に活かした攻め気味なスタイルに構築しますが、トーマスマイヤーは非常に現実味のあるスタイリングをしています。
そんな日常感溢れるコレクションLOOKからも読み取れる
リゾートテイストはもちろん、スモーキーな色使い、機能的な素材感は今回のユニクロコラボでも遺憾なく発揮されています。
スーピマコットンTシャツ(半袖)
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/409813-59
ユニクロでは大定番、スーピマコットンを使用したカットソーです。
おなじみの素材の特徴である肌触りの良さとツヤのある高級感ある生地は相変わらずの価格不相応感です。
特徴的なのはスウェットのようなデザイン。首元のVガゼットがスウェット感を増幅しています。ガゼット以外にも肩や脇に走るシームがスウェット風のフラットシームです。細かなポイントですが、全体がカジュアルな雰囲気になっています。
シルエットはジャストサイズ。インラインと同じようなサイズ感です。ワンサイズアップ推奨。そして特筆すべきは袖の細さ。着用すると腕周りにぴったりと袖がくっつくほどの細さです。ただ袖自体は若干長めなので、筒状になっていて不思議な形。捲れば問題なしです。
色々と特徴はありますが、夏場にスウェットデザインのカジュアルカットソーは正直使いにくい。
スーピマのツヤがあったとしても目立つ箇所にスウェットのイメージがついているので、カジュアルな印象になってしまいます。これならインラインのスーピマTで問題ないです。
スーピマコットンプリントTシャツ (半袖)
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/409814-03
上記スーピマTのプリントバージョン。シルエット、生地感は同じです。スウェット風デザインがなくなった代わりに、リゾートデザインの象徴的なヤシの木がプリントされています。
プリント部分はモノトーンorダークトーンで構成されシンプルなので、
使い勝手は良さそうです。
ただ正直あまりひねりのないアイテムですね。UTでもありそうなデザインはコラボじゃなくてもよかった感満載です。
エアリズムフルオープンポロ(半袖)
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/409811-00
今回のコラボレーションでピックアップされているユニクロの機能素材がエアリズムです。インナーをはじめとしてアンダーウェア、掛け布団カバーも展開されています。エアリズムには筆者も大変お世話になっています。
そんなエアリズムを使用した前開きのポロシャツです。ポロシャツというよりは半袖シャツな見た目です。着心地は流石のエアリズム。さらっとして滑らかな着心地は不快感ゼロです。
裏地はエアリズムそのままですが、
表地はよく見るポロシャツの鹿の子素材のよう。
インナーを着ている感ありません。前開きなのでストンと落ち感があり、ジャストサイズでもゆとりがあるように感じられます。
襟はコンパクトなセミワイドカラーで台襟があるのでビジネスでも着用できます。
袖もやり過ぎない程度に細くちょうどいいバランスです。
白は透けるので注意が必要です。クールビズにはもってこいのアイテムです。
エアリズムポロシャツ(半袖)
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/409812-09#thumbnailSelect
エアリズム素材のポロシャツです。実はインラインにもエアリズムポロシャツは有り、
それとの違いがほとんどないこのアイテム。 生地感、シルエットはインラインとほぼ同じです。
一つ大きな違いが台襟の有無。トーマスマイヤーコラボのこちらは台襟がないです。
台襟があったほうが小顔効果がうまれるため使いやすいたので、これならインラインがおすすめです。
カシミヤクルーネックセーター(長袖)
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/410647
こちらだけ足を運んだ店舗になかったので、実物を確認でき次第追記いたします。
フライトジャケット
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/411998
チノ素材を使用したフライトジャケットです。ストレッチも効いており見た目より着用感は良いです。ただどうしてもがっしりした生地感なので、夏に羽織るのは少しハードルが高いです。
生地はミリタリーらしい素材感で、嘘くささがないです。細部まで施されたパッカリングがユーズド感を強めています。最近ユニクロのミリタリーはクオリティあがりまくりですね。
襟を立てやすく、小顔効果もあり。裾がスーツで見られるカッタウェイフロントという前裾のRが大きいデザイン。エレガントで色気のある印象になります。
すっきりとした細めのアームと合わせてテーラードジャケットを思い浮かばせるシルエットです。
そしてその良いポイントを全て覆すのが大きめ&超絶チープなボタン。ボタンのおかげでなんとも言えないチープなユニクロ感が完成しています。
ボタン以外は非常におすすめできるアイテムなので、別のボタンに変えての着用ならおすすめです。
コットンジップアップブルゾン
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/411999-69
ブロード地のような素材感のブルゾンです。ツヤとハリのある生地感はシャツのような見た目と着心地です。薄手でこれからも十分着用可能。
無駄な装飾もなくカラー展開も無地ばかりなのでシンプルで大人っぽい印象ながら、現在のトレンド的には少しもの寂しく感じてしまいます。
若干太めな袖と中途半端な着丈は野暮ったさがあります。少し考えて使う必要のある1着です。
エアリズムスタンドジャケット
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/409810-69
エアリズムを使用したスタンドカラージャケットです。特徴的な切り替えは昨年流行したパタゴニアをはじめとしたボアジャケットを彷彿とさせます。
エアリズムポロシャツとも違う生地感はしっかりしていながら着用感はエアリズムという不思議なもの。着心地は抜群です。
スタンドカラージャケットだけに自然と襟が立ち、エアリズムの素材感でドレープも生み出され非常に綺麗なシルエットです。
ジップはヴィンテージ感のあるもの。変にテカテカしてなくて問題ありません。
切り替え部分がテカテカして若干チープ感は漂うものの、全体としてのクオリティはかなり良いです。
街着はもちろん、アウトドアにも非常に使えそう。それこそリゾートにも良いですね。
コットンイージーパンツ
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/410187-09#thumbnailSelect
コットン素材のイージーパンツです。丈夫そうな、がさっとした生地感ははき心地がよくありません。メリハリのないストレートシルエットでシルエットもっさり。
サイズ上下してもロールアップしても歯は立たず。おしゃれ向きではないアイテムです。
イージーチノショートパンツ
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/410186-07
ストレッチのあるチノ素材のショートパンツです。チノ素材ですがツヤがあり、チープ感は感じられません。
ハリのあるしっかりめの生地で足に沿わないため、足の形を隠してくれます。
ウエストは背面がゴム、前面にボタンとドローコードがついています。履き心地は良好です。
シルエットは丈が短め(ジャストサイズで膝に少しかかる程度)、すそ幅も太めで十分足を綺麗に見せてくれます。
バランスよくシンプルで非常に使いやすいショートパンツなので、合わせやすいショートパンツを持っていない方にはおすすめです。
スイムイージーショートパンツ
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/410281-69
裏地にメッシュを使用した水陸両用ショートパンツです。ドライな質感がこれからの季節に嬉しいですね。水に濡れてもすぐに乾きそうな、水着に近い生地感もあります。
上記のチノショートパンツよりかなり丈が短いのが特徴。
すそ幅はさらに太くなっているので、非常に足がすっきり綺麗に見えます。
マットな見た目で、カラーリングもダークトーン、デザインもシンプルなので大人の水着としてもおすすめ。
街着としては結構攻めた丈感なので、抵抗ない方にはおすすめです。
スイムイージーショートパンツ(プリント)
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/410281-69
上記スイムショートパンツのプリントバージョンです。シルエット生地感は同じです。
ヤシの木を迷彩のように細かくプリントしただけなのですが、カラーリングがセンス抜群。
トーマスマイヤーの本領発揮と言うか、インポートブランドにありそうな雰囲気に仕上がっています。
シルエットは変わらないので攻めていますが、モダンな水着が欲しい方にもおすすめです。
スイムショートパンツ(カラーブロック)
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/410188-59
生地感、シルエットは上記と同じです。こちらはウエストがスナップボタンと前たてはベルクロ。カラーリングはダークトーンでまとめられていて、使いやすさは抜群。
パンツに色を入れるとトップスが無地でも地味に見えないので嬉しいですよね。
スイムプリントショートパンツ
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/410282-32
ショートパンツはチノ以外色違いと考えて良いでしょう。こちらは大ぶりのヤシの木プリント。今回プリントショーツは当たりといって良いです。
どれを選んでも大きくハズレはないので、好みで選びましょう。
ビーチサンダル
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/410543-69
THEビーチサンダルな形のビーチサンダルです。ソールがパイル素材になっていてさらっとしてはき心地良いです。汗も気になりにくいディテールですね。
鼻緒部分は柔らかい素材なものの、特に加工がされているわけではないので人によっては歩き続けると当たるかもです。
オンラインの画像ではほぼ分かりませんが、ソールの色が2色展開になっています。ソールなので履いたら違いがわからなくなりますね。
ダークトーンでまとめられているビーサンは中々見ないため、ビーチなどではおすすめです。
ユニクロ×トーマスマイヤー全品レビューは以上です。
いかがでしたでしょうか。
盛り上がりにかけていた割には良かったけれど、コレだ!!と言うものはなかったですね。良くも悪くもユニクロ色の強い万人受けアイテムなコラボレーションでした。
テーマの通りリゾートで使うには都合の良いものが多いので、今年の夏のアウトドア用に購入するのも良いでしょう。